派遣だって短期的に上手く使えば使い勝手が良いですよ

資格検定を取得した場合、もちろん就職や転職市場にて自分を高く売りたいという願望があります。他の人に比べて苦労して資格に取得合格した訳ですから、その考えは当然です。

一方で、有資格者をダイレクトに望んでいる業界として、派遣業界があります。派遣会社では、優秀な労働者を企業に派遣したいために、派遣登録している労働者の価値を高めていきたいのです。その場合、資格検定を有している労働者は、派遣会社にとっては非常に価値の高い人材となります。

また、派遣労働というのは雇用契約がありますので、短期間での業務が一般的です。長くても3年程度ですから、有期労働契約となるわけですが、自分の価値を高めたい、専門性をより磨きたいという場合には、契約期間が存在していること自体がプラスに働いてくる場合も多いのです。（派遣に関しては、国自体もいろいろと試行状態が続いていて、分野を制限したり広げたり、期間も短くしたり長くしたり、今後もまだまだ変更がありそうです）

派遣労働は上手く活用する

現在、企業は固定費を削減する方向にあり、最も企業の固定費で大きなものは人件費。そこで、必要な能力を持った人を必要な時に活用したいというニーズに応えたものが派遣労働です。

専門性を有する派遣労働者が企業のニーズに従って、専門性の高い業務を担います。必ずしも専門性が必要となるわけではありませんが、一般的に何らかの条件（職種など）を設定して派遣を依頼する場合がほとんどです。

派遣労働者側は、企業の正規職員ではなく、派遣会社から派遣されてきた人員という位置づけになります。これが、気軽に働きたい、あまり縛られたくないという労働者のニーズにマッチして、急速に拡大することになりました。
ただし、最近では不要になったら即レイオフされるなどの問題も頻発しており、社会問題にまで発展してしまいました。

確かに、長期的な待遇や安定を求めるのであれば派遣労働は向いていません。一方で、ある程度の給料をもらいながらさらに自分の専門性を高めるという目的がある場合には、派遣労働という選択肢も捨てたものではありません。

そもそも、依頼企業というのは何らかの専門性を求めた人材を探しています。そのため、資格検定に合格した人であれば、企業のニーズとスキルがマッチしている可能性が高く、労働者側とすればすぐに希望の業務に就くことが可能です。また、派遣を依頼する企業は急いでいることも多いですから、派遣労働契約がすぐに決まる場合も少なくありません。

当然、有期の労働契約ですからその企業で働くことに終わりは来ます。しかし、その場合であっても、派遣された先でがんばっていれば、直接雇用の道が拓ける場合も実は多いのです。あなたのような優秀な人材が派遣期間だけで去っていくのはもったいない、是非、今後もうちで業務を続けてくれ、という話をされる人は結構います。

一方で、仮に派遣契約が終了しても、しっかりと業務をこなしていれば、派遣会社が優秀な人材と認め、すぐ次の派遣先を紹介してくれます。派遣会社にとっては、人材こそが商品であり、優秀な人材はいろいろな企業に派遣したいからです。

派遣労働者としても、様々な企業を経験することで、自分の能力を偏ることなく幅を広げることが可能です。将来的に独立などを考えている人は、自分が取得した資格検定のさらなる能力アップが欠かせません。まずは、派遣労働者としてスキルアップを図って、準備を行いながら独立の機を伺うというのも一つの方法なのです。