資格試験勉強法コラム008







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完璧主義と楽観主義

資格試験に挑戦するとき、誰でも情報を収集したり、合格するためにはどうすれば良いのかを考えて行きます。これはこれで非常に重要なことですが、あまりに完璧主義になっては、勉強を開始することができなくなってしまいます。

「完璧な準備は有り得ない」というのが実態です。ただし、資格試験で言うところの準備には、実は2種類の準備があります。

一つは、資格試験に挑戦するための準備。もう一つは、合格するための準備。この切り分けは非常に難しい部分がありますが、少なくても分けて考えていく必要があります。特に、「挑戦するための準備」は考え方を誤ってしまうと、いつになっても勉強を開始することができなくなってしまうので注意が必要です。

挑戦するための準備とは

挑戦するための準備とは、「自分にはこの資格試験に合格することができるのか」を見定めることではありません。単に、資格試験の受験資格や一般的な勉強期間を考慮して、今から始めても一般的に合格を目指すことが可能かどうかを判断する。ここまでです。

つまり、受験資格があって、そして、標準的な学習期間程度の期間が本試験までに存在する状態であれば、その段階で「挑戦するための準備」は終了しています。それ以外に、「自分には合格することができるのか」を解決する必要はありません。

なぜならば、自分が挑戦しようと思った資格試験には必ず合格することができるからです。人間は、自分が実現することができないことはそもそもイメージすらしません。あなたも、弁護士と医師の免許を取って、さらに宇宙飛行士の資格も手に入れて国際社会で活躍したい、とは思わないでしょう。仮に、そのようなイメージをしているのであれば、それは「手に入れることができる」ことなのです。

少し精神論になりますが、自分の思い描くイメージは、必ず実現することが可能です。もちろん、短期間や一発で思い通りになるという保証はありませんが、諦めなければ必ず実現することができます。あなたが、「プロ野球選手になりたい」と現在思わないように、自分が思わないことは実現できません。しかし、小さい頃に夢見た「パイロットになりたい」というイメージを、仮にそのまま追いかけていたとしたら、実現することは可能なのです。

いずれにしても、「あの資格が欲しい」という時点で、それは実現することができるわけですから、「自分には合格できるだろうか?」という不安は一切必要ありません。

宝くじも買わなきゃ当たらない

宝くじなんて「当たるはずがない」と思っている人は、絶対に当たることはありません。買わない限り、どんなに高い当選確率の宝くじでも当たらないのです。

資格試験も同様に、どんなに高い合格率の資格試験であっても、受験しなければ合格することはありません。もちろん、何の苦労もしなくて合格できるものでもありません。宝くじを買う人が「良く当たる売場を探す」ように、合格に向かってより効果的な勉強を続けていく必要があります。

いずれにしても、行動に起こさなければ「合格することは有り得ない」ということです。これは、どんなに頭が良いといわれる人でも、記憶力の達人でも同じことです。やらない限りは結果は出ないのです。

ですから、「合格できるだろうか?」という不安そのものがある意味ナンセンスであって、時には「とりあえずやってみよう」という楽観的な思考も必要になります。人間と言うものは、失敗や苦労など様々な経験の中でいろいろなノウハウを覚えていくものです。資格試験の勉強についても、実際に始めていくことで、今まで見えなかったものが見えてきます。

これが、「合格するための準備」にあたる部分です。つまり、合格するための準備は勉強する前に行うものではなく、勉強開始から本試験日まで行っていくものなのです。

ですから、完璧な準備など存在するわけもなく、むしろ、一日も早く勉強を開始する必要があるのです。時間と言うものは物理的な制約であって、いろいろ悩んでいるうちに、本試験日まで残りわずか・・・となってしまえば、いくら情報を集めておいてもムダになってしまいます。また、このような場合は、ほとんどのケースで後回しになってしまい、結局は挑戦を辞めてしまいます。

そして、後で「あの時勉強していれば良かった」と後悔することになるのです。

真面目な人、合格に真剣な人ほど注意

山だって、登り始めなければ頂上に到達することはできません。逆に考えれば、一歩ずつゆっくりながらも登っていくことで、必ず山頂に到着することができます。

資格試験の勉強も同じです。山に登る時に、雨が降るか、晴れるかは完璧には予測できませんし、途中で体調を崩す場合もあります。それらの情報を完璧にしなければ登山ができないとすると、誰も登山をすることはできないでしょう。

そのため、予め全ての準備をしてから挑戦すれば良いのです。雨が降ったときの準備、遭難したときの準備、など様々な状況を考えておけばよい。

資格の勉強も、途中で仕事が忙しくなるかもしれないから勉強開始に悩む・・・のではなく、途中で仕事が忙しくなっても良いように1日も早く勉強を開始すれば良いのです。不合格になったら・・・と心配するよりも、不合格にならない方法を考えておけばよい。そのためには、1日も早く勉強を開始して、死ぬ気でやってみればよい。

やらない前からいろいろ考えても何も得るものはありませんし、経験にもなりません。真面目な人ほど、合格に真剣な人ほど本来であれば1日も早く勉強を開始して欲しいのに、ギリギリになって勉強を始める傾向にあります。そして、間に合うことができず、「もっと早く始めておけば良かった」という後悔に至る。

完璧な準備はありません。でも、始めてしまえばいろいろと修正することも、計画を組み直すことも、途中で勉強方法を変える個こともできるのです。むしろ、始めてみない限り、これらは具体的にはならないのです。

迷う時間は有用とは言えません。資格試験の勉強開始を迷っている人がいれば、是非、1日も早く開始をしてください。時間は戻ってこないのです。



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