資格試験勉強法コラム015







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記憶力の差はどれくらい?

資格試験の勉強に付き物と言えるのが「記憶」に関する話で、最終的に行き着くのが「いかにして記憶力を高めるのか」と言う議論です。

資格試験に短期間で合格する方法や、勉強法の中心になっているのは記憶力を高める方法論が一般的だと言えます。そのため、巷で販売されている資格試験の勉強法の多くは、「記憶力を高める」ということが中心的な内容となっているようです。

もちろん、上記のように記憶力を高めるという考え方自体に異論はありませんし、否定する余地はありません。誰しも、テキストを1回読んだだけで覚えていることができるような記憶力を持つことができるのであれば、それは非常にうれしいことです。

特に、「もう40代にもなり記憶力も低下してきた」と言うように、年齢を理由に記憶力の低下に嘆く受験生も少なくありません。

しかし、現実には年齢による記憶力の差はほとんどありません。確かに、生まれてから10代までは最も記憶力が高い状態と言われますが、多くの資格試験では10代の受験者はそれほど多くはありません。

そして、10代の次に最も記憶力が高い20代、この20代と50代を比べても10%程度しか記憶力の差はないと言われます。つまり、10代の資格試験受験生はそれほど多くはありませんので、資格試験を受験している受験生については、年齢層による記憶力の差は大きくても10~20%程度と言うことができます。

年齢による記憶力の差は、極めて僅少であると言えるでしょう。もっとも、やる気(真剣度)については、年齢が高まるにつれ明らかに下がると言われています。これが、結果的に記憶力低下と言うところに逃げ込む要素を作っていると言えるでしょう。年齢が高くても、やる気が高い状態であれば、記憶力は20代とそれほど大差はないのです。

前提となる発想を変える

記憶力を高める。この考え方は間違っているとは思いません。しかし、記憶力を高めるということよりも、どうすれば記憶することができるのか、という大前提に返った方が資格試験には早く合格できるのです。

その大前提は、繰り返すことです。人間は、意識するか、無意識かは別としても、繰り返すことで必ず「覚えることができる」性質を持っています。覚えることができるということは、「記憶している」と言うことになります。どんなに難しい記号も、毎日書く練習をすることで、1週間もあれば完全に記憶してしまいます。つまり、7回繰り返せばこの場合は記憶することができるということです。

記憶力を高める以前に、繰り返すことでどんなことでも記憶することができる。これが、資格試験に合格するための本質だと思います。問題を繰り返せば、必ずどんな問題でも解けるようになりますし、その問題文から解法、解答までも記憶することができる。

今度はそれを「広げていく」。1問を覚えたら、2問、と言うようにどんどん範囲を広げていく。そうすれば、いずれは出題される範囲、問題のほとんどはカバーすることができるのです。その結果、様々な問題の解き方、パターンが自分の頭に入り込み、本試験の問題を解くことができるようになる。

記憶力を高めようとするならば、単純に量を繰り返せば良いのです。イメージや語呂合わせなどで覚える記憶法も否定しません。しかし、それでは忘れてしまう可能性が高いですし、何よりも応用力が身に付かない。覚えたことがそのまま出題されない限りは、使える記憶内容とは言えない場合もあるのです。

合格者は、想像を超える努力、すなわち繰り返しによってようやく記憶をし、そして合格を勝ち取っているのです。基本的に、これには例外はありません。

そうだとすると、人間は「忘れる動物」であるということをしっかりと認識することが必要です。そもそも、人間と言うのは忘れるものなのです。記憶力を高める方法を考えるのではなく、もともと忘れることを前提に置く。そうすれば、合格するためにはどんなことをしなければいけないのか、自動的に分かるはずです。

だから、努力は必ず報われるのです。合格者は必ずどこかで、繰り返すという「努力」を経験した人たちなのです。



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