資格試験の合格者はどこまで真実を語るか
例えば、あなたは高校受験を経験していますか。仮にあなたが高校受験を経験しているとして、ある人から「あなたの高校受験の際の合格体験記を執筆してください」と依頼が来たとします。どのような内容で書きましょうか。 おそらく、多数の人は大変な苦労をして高校受験を乗り切ったはずです。しかし、あなたが書く合格体験記にはそれほどの苦労が語られることはありません。その最大の理由は、合格した瞬間に今までの苦労を忘れることにあります。いえ、受験が終了した段階で苦労を忘れる、言って方が正しいかも知れません。 誰しも、大変だったことや苦労した記憶は意外と忘れるのが早いものです。楽しい経験や想い出は、長期的に記憶している場合が多いです。合格本では、受験時の苦労はそう多くは語られません。基本的には、合格したという結果を持って、そこから逆算して何がその要因になったのか?という観点となります。その意味で、合格体験記で語られる合格者の合格法は内容的に嘘は含まれないものの、以下の点に注意して読み解く必要が出てきます。
しかし、上記のようになるのは普通のことであって、あなたも合格体験記の依頼を受けたとしたら、何も好き好んで「苦労した体験」や「失敗した経験」を多く語るということはしないでしょう。現実にたくさんの失敗を重ねて来てもです。 結果的に、書籍になるのは「1回の受験で合格した」というケースが大多数になります。確かに、一発合格者が実際にどのような勉強方法により勉強をしたのか、ということは興味もあり、それはそれで参考になるものです。しかし、本当に参考になるのは合格できなかった時の情報です。このような情報はそれほど多く語られることはありませんから、非常に貴重な情報です。 合格体験記の著者は合格と言う結果を受け、その要因を自分なりにさかのぼって解釈し、それを基に内容を構成しています。その意味では、合格体験記で語られる内容は全てが真実です。ただ、我々が知っておかなければならないことは、その裏側にあるたくさんの失敗経験はそれほど多く語られることはない、という事実です。実は、この失敗経験をいかに分析するかということが資格試験を攻略する上では最も重要なのですが、それについては、別のページで後述していきます。 |
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