合否の鍵を握る1級販売士の主題形式が記述式試験






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1級販売士の記述式問題とは短文を書かせる問題形式のことです

1級の出題形式は、客観式と記述式の2つがあります。

【記述式試験とは?】

記述式とは、字の通り「解答を記述する」形式の問題です。客観式同様に、いくつかのパターンがありますが、記述させるという点ではどの形式も同じです。

いくつかパターンをあげてみます。

マス目のパターン

記述内容を、マス目に記述させる形式です。

<例>  ○○の意義およびそれが□□に適用される理由をそれぞれ解答欄に説明しなさい。

                   
                   
                   
                   

上記のような内容に対し、その内容を記述するに必要を思われるだけのマスが提供されます。

マス目は200文字が多いようですが、一概には言えません。また、上記のような例の場合、200文字の解答記述欄が2つあるケースもあります。その場合でも、1つの問題(1題)として出題されます。

マス目形式は、慣れるまで解答するのが非常に大変です。試験そのものはボールペン解答ではありませんので、消しゴムでの修正は可能ですが、部分的な修正ができない場合が多いので、書き始める前に何をどのくらいの割合で書くか、などを明確にしておく必要があるでしょう。

ちなみに、一般的な試験では、上記のような出題形式の場合には最低でも8割程度は書くようにしたほうが良いです。この場合、160字以上は欲しいところです。

線パターン

マス目ではなく、線が引いてありその箇所に記述させる形式です。

<例>  ○○の短所を3つあげ、解答欄に簡潔に説明しなさい。

(1)                                  .

(2)                                  .

(3)                                  .

上図のように、マス目ではく、線が提供されます。つまり、線の上に記述させる形式です。

このケースには、無数のパターンがあります。具体的には、上記のケースで言うと、

(1)短所:          .

  内容:                                  .

というように、短所を簡潔に書かせて、その内容を説明させたり様々です。

これは、採点上の便宜や配点上の様々な要素が絡んでいるといえます。

マス目と線形式の微妙な違い

記述させるという意味では、どちらも同じです。

しかし、実際に記述してみると分かりますが、以下のように微妙に違いがあります。 

マス目

  
  • 記述量が比較的多い
  • 問題が比較的抽象的である(解答に幅がある)
  • 問題の意味が分からなくても、いろいろなキーワードを放り込める
 

   
  • 記述量が比較的少ない(埋める苦労より、削る苦労が必要になることが多い)
  • 問題が比較的限定的(解答が限定されるという意味)
  • 問題の意味が分からないと、まったく解答できない可能性がある (マス目のように何でも書けるという訳ではなく、キーワードのみを問われることもある)

通常であれば、マス目の方が難易度が高いと思われる傾向が強いようですが、実際に解答してみたり、過去の出題内容をみてみると、むしろ線パターンの方が厄介なケースも多いです。マス目か線かは、試験年度、科目によりバラバラです。

記述式問題の配点

記述式問題の配点は、1題25点です。各科目2題出題されますので、記述式で各科目50点の配点となります。

客観式で50点とれれば、記述式で20点+αで合格ラインにはのりますが、できれば6割の30点は記述で押さえたいところです。(ちなみに、1級の合格ラインは、平均70%以上で、1科目ごとの得点が50%以上、かつ、面接試験で合格と判定されること。)

1題25点ですから、1題で満点をとればその科目はまずまずと考えてよいでしょう。しかし、客観式と異なり、人が採点するので、まず満点はないと思った方が無難です。また、満点を取れるレベルに記述式の知識を持っていくのはかなり困難ですから、ここは1題あたり15点確保×2題=30点を狙っていくのが理想です。

上記の計算だと、1題でも記述式が分からないとかなり合格には厳しくなります。記述式の対策はしっかりとやっておく必要があります。学習方法は、記述式の学習方法を参照ください。

※記述式2題が出題され、1題25点というのは、科目変更後も踏襲されると思われます。日本商工会議所のサイトから引用すると、

5科目ともに、客観式問題(各5題、合計25題)と記述式問題(各2題、合計10題)とし、それぞれ100点満点で、合計500点とする」と、記載があります。(実際の本試験には点数の記載がありますので、本試験で確認してみてください)

採点の基準については、完全にブラックボックスです。しかし、かなりの部分点を考慮してくれると個人的には考えています。(実際に、私の時がそうでした)ですから、何はともあれ、ブランク解答は避け、最低でもいくばくかは埋めることが重要です。

追記

平成27年度より試験形式が変わり、1級販売士は1科目あたりの問題数は6題となりました。

構成割合は、
  • 客観式問題 3点×5問×2題
  • 客観式問題 2点×5問×2題
  • 記述式問題 25点×2題

となっています。
結果的に、全体の配点は記述式が50点というのは変更ありません。客観式問題が減少し、1問当たりの配点が高まりました。



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