新試験に変わる時は出題パターンを知っておこう






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新試験となる1級販売士の出題形式はどうなりますか

2009年(平成21年)2月実施の1級販売士検定試験より、大幅に改訂されたハンドブックにより試験が実施されることになります。科目が整理・集約され、科目ごとの内容の変更は決まっている訳ですが、出題形式は公表されていません。

2008年(平成20年)10月実施の2級販売士において、新ハンドブックによる試験が実施されました。この時は、出題傾向に変更は見られませんでした。と言うのも、2級販売士および3級販売士はマークシート式による解答が前提ですから、基本的に変更の余地がないという前提もあります。

一方で、1級販売士に関してはマークシート式解答に加え、記述式による解答方法が加わります。この場合、新試験に移行するに当たって、どのような変化が考えられるでしょうか。これを考えるうえで重要な要素になってくるのが、試験時間の変更です。

試験時間の変更に着目する

まず、ベースとして、客観式(マークシート選択式)と記述式の2本柱が崩れることはないでしょう。明確な根拠はありませんが、今回の試験制度の改正は「試験内容である試験科目の3級から1級までの統一化」が根本的な趣旨です。だとすると、それが試験形式にまで影響を及ぼすものではないと考えられます。

一方で、着目したいのが、試験内容の変更に伴って生じる試験時間の変更です。

今までの1級販売士検定では、1科目あたり40分で試験を実施していました。それが、新試験では50分に拡大されます。

今までは40分×8科目で320分の試験を行っていましたが、次回からは50分×5科目の250時間となります。全体の試験時間はコンパクトになりましたが、1科目当たりの試験時間は10分延長されています。10分と言う時間の持つ重みをどう解釈するのかが、ポイントです。 

想定しうる試験形式⇒試験のボリューム

まず、試験形式は変わらないであろう、という前提に立つと、10分時間が増えることにより、3つの方向性が導かれます。

  • 試験のボリュームが増える(設問内容の増加)
  • 試験問題の質が高まる(難易度が上がる)
  • 特に変わらない

考えられるのは以上の3つです。3.については説明の余地がありませんので、1と2について根拠を置きながら見ていきます。

試験のボリューム増加の可能性

最もありがちな考え方で、試験時間が増えたのだから出題内容の量が増えると言うものです。

今までの合格者と今後合格する人の不公平感をなくすと言う観点に立てば、科目数が減るのだから、その代わり1科目につき試験のボリュームを増加させると言う考え方です。これは絶対勉強時間の維持という観点で、科目数が減っても学習時間は同じとする、という見方もできます。つまり、科目数が減っても勉強時間や試験の難易度は変わらないようにする、ということです。(試験制度の変更によって、試験の難易度が変わることはいろいろな理由により避けたいわけです)

ただし、この場合に一つ疑問に思うのが10分と言う時間の中途半端さです。10分という短い時間の中でそれほどボリューム感を増やすということも想定しにくいというのが残ります。

試験内容の質が高まる可能性

これも、上記の試験ボリュームとほぼ同じ考え方で、科目数が減るのだから科目ごとの難易度を上げるというものです。これにより、科目数が減少しても絶対的な学習時間は変わらず、1級販売士の合格者の質は名目上維持されることになります。

しかし、ここでも10分と言うのが微妙で、果たして10分時間を延ばしたところで、どこまで問題の質を上げるということが実現可能かは疑問です。また、多くの受験生が過去問題を参考に勉強を進めてくることを考えると、過去問題のレベルを大きく逸脱したような高度な問題を出題する可能性は低いと考えられます。

結局どうなるか

結論的には公表されない限り分からないわけですが、問題ボリュームの増加、あるいは大きな変化がない、と考えるのが現段階では濃厚です。それでは、問題ボリュームの増加となった場合のケースを考えて見ます。詳しくは出題ボリュームが変更した場合へどうぞ。



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