試験制度変更に伴った予測をしておこう






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1級販売士の出題ボリュームが変わるとしたらどうなる

1級販売士の科目ごとの試験時間が10分増えることにより、試験問題の質の向上と、試験問題のボリューム増加が考えられます。

試験問題の質の向上については、可能性はありますが大きく過去問題から逸脱するレベルの出題はしにくいことを理由にそれほど意識する必要はいらないでしょう。

一方で、試験問題のボリューム増加が行われるとしたら、どのような方向性が考えられるのでしょうか。仮に、記述式問題が増えるとしたら、受験生にとっての負担は軽くありません。

現行の出題構成を整理する

まず、現行の試験制度下においてどのような出題ボリュームであったかを整理しておきます。

基本的に、各科目間での出題形式および出題ボリュームは安定しており、大問が7題出題され、そのうち前半5題が客観式、後半2題が記述式です。配点は以下のようになっています。

・第一問 客観式 10点
・第二問 客観式 10点
・第三問 客観式 10点
・第四問 客観式 10点
・第五問 客観式 10点
・第六問 記述式 25点
・第七問 記述式 25点

上記のケースが一般的ですが、「経営とマーケティング」については記述のウエイトが高くなっている場合が多く見られます。

・第一問 客観式 10点
・第二問 客観式 10点
・第三問 客観式 10点
・第四問 客観式 10点
・第五問 記述式 20点
・第六問 記述式 20点
・第七問 記述式 20点

どの科目も、上記のパターンに当てはまっており、記述式が50点~60点を占めているため、記述式の攻略が1級販売士合格の鍵になる、と言われているところです。

ボリューム増加の考え方

まず、100点満点という構成は崩れないという前提を置きます。試験合格基準は70%以上というように、%標記ですから、100点満点である必要はないのですが、採点や集計の複雑性を考慮すれば100点満点の試験を、例えば110点満点にするというようなことはないでしょう。

だとすると、客観式の配点を現在の10点から変える可能性は低いです。現行の客観式の点数は、大問で10点、そのうち小問1題が2点×5題で構成されます。つまり、10点=2点×5題となっています。マークシートである点と、小問2点を1点や1.5点にする可能性は極めて低いという訳です。

客観式が変わらないとすると、客観式問題の大問の出題数がポイントになりますが、これも現行の客観式と記述式の配点バランス(50:50=1:1)を変える可能性は低いでしょうから、客観式の最大ボリュームは50%となります。

つまり、結論としては客観式については出題量は変わらないと考えるのが妥当です。(ただし、やや出題のレベルが高まる可能性はありますが、過去問レベルから大きく離れることはないでしょう)

だとすると記述式で変更可能性あり

客観式が変わらないとすると、記述式でボリュームの変更が行われる可能性が高いと言うことになります。記述式問題が増えるあるいは構成比率が高くなることで、多くの受験生にとっては難易度が上がることから、質が高まるということも言えるわけです。

記述式問題のボリュームが増えるとしたら、次の2つの可能性が考えられます。

純粋なボリューム増加

現行制度の下で、客観式が半分のウエイトを占めており、おそらく50点と言うのは今後も変わらないでしょう。その前提で、記述式のボリュームを増やすと言う考え方です。現行では25点配点×2題が出題されていますので、この配点は変えずに1大問あたりの記述内容を増やすということが想定できます。

つまり、今まで100字記述だったものを、200字に増やしたりというボリュームの増加。これにより、解答に時間がかかりますので10分増えることの説明がつき、得点を積上げるのも難しくなるため科目減少による絶対勉強時間の減少も歯止めがかかると言う理屈です。

一方、もう一つの考え方としては、25点×2題=50点を15点×2題+20点×1題=50点のように、大問を追加するという考え方もできます。この場合、1つの記述式問題につき点数の相対的配点が減少しますので、上記と同じ理由で科目減少の問題を解決できます。

構成比率の変更

客観式問題の大問10点というのは変わらない前提だとしても、大問の数を減らす、つまり、記述式のウエイトが高まる可能性です。

現行制度化で「経営とマーケティング」は客観式と記述式の構成は4:6ですが、このような傾向が新試験で引き継がれる可能性があります。

この場合、客観式での得点が減りますから受験生にとっては難易度が上がります。また、10分の時間延長という観点からも、妥当性はあると言えます。

記述対策を万全にした方が良さそうだ

以上、いろいろ見てきましたが、結論的には記述式問題が増える可能性が高いということです。

ですから、新試験制度における1級販売士に合格するためには、早い段階から記述式の攻略を意識して勉強を進めた方が良さそうです。

仮に、試験問題の構成が全く変わらないとしても記述式問題ができないことには合格は出来ません。昔も未来も記述式攻略と言うのは1級販売士では変わることがないようです。もっと言えば、今後は記述式対策の重要性が高まりそうだといえます。



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