1級販売士第31回過去問「経営計算」(平成16年2月18日)
第1問 (文章穴埋め問題)
[問題] 商法や証券取引法等で求められる制度的な開示について、最近では、IR活動といわれる自発的な[ア]が注目されている。IR活動とは、企業の[イ]活動とコミュニケーション活動を結合して行われる戦略的、かつ、[ウ]な活動であり、[エ]に対して企業の業績や将来性に関する正確な情報をタイムリーに提供するものである。また、その活動は、究極的には[オ]を引き下げる効果をもつものであり、株式のマーケティング活動ともいわれる。
[語群]
1 営業コスト
2 財務
3 社債
4 購買
5 義務的
6 ディスクロージャー
7 投資家
8 機密保持
9 全社的
10 資本コスト
第2問 (正誤問題)
[問題]
ア 連結の範囲の決定には、支配力基準が適用され、議決権の過半数所有という形式基準以外の要素も加味される。
イ 連結財務諸表は、株式の相互持合い等を通じて、並列的な系列関係の企業集団に適用される。
ウ 関連会社の連結については、持株比率基準が適用される。
エ 支配が一時的であると認められる会社は、連結の範囲から除外される。これを非連結子会社という。
オ 親会社における子会社投資と子会社における資本を相殺消去する際に生じる差額を少数株主持分という。
第3問 (選択問題)
[問題]
1 目標利益を計画的に達成するために、予算管理の中心となるのが[ア]である。各部門の[ア]は、資金予算および資本予算とともに、総合予算として[イ]にまとめられる。
2 予算管理における調整機能のうち、垂直的調整とは、企業全体の目標利益の達成に関連づけて、[ウ]の目標を設定することによって実現される機能である。
3 予算の執行に最終的な責任を負うのは[エ]である。予算管理は、[オ]と責任の明確な割当が行われた健全な管理組織を促進するものである。
[語群]
1 見積財務諸表
2 権限
3 トップ・マネジメント
4 下位部門
5 上位部門
6 利益図表
7 損益予算
8 統制
9 売上高予算
10 管理者
第4問 (正誤問題)
[問題]
ア 会計上の負債は、法律上の確定債務を範囲とする。
イ 現金の帳簿残高と実際有高に不一致が生じ、期末になっても原因が不明である場合は、決算時に現金過不足勘定を用いて貸借対照表に表示する。
ウ 手形の裏書譲渡や割引によって発生する可能性のある偶発債務は、貸借対照表に欄外注記しなければならない。
エ 一定の要件を満たすファイナンス・リース取引については、原則として売買処理を行う。
オ 投資有価証券の期末時の評価については、その他有価証券として一括して期末の時価で評価し、その評価益は当期の損益として処理する。
第5問 (正誤問題)
[問題]
ア 固定資産は、投下資本の回収に長期間を要するため、固定資産の構成割合が大きい場合は、固定資産回転率が低下する。
イ 一般に、売上代金の回収が遅い場合には、売上債権の回転率は低下し、結果として支払能力は低下する。
ウ 固定資産回転率は、(固定資産/(自己資本+長期借入金))×100の計算式によって求められる。
エ 売上債権の増加は、フリー・キャッシュ・フローを減少させ、キャッシュ・イン・フローを増加させる。
オ 棚卸資産の増加は、収入に対する支出超過を意味し、フリー・キャッシュ・フローを減少させる。
第6問 (記述-定義160字マス目、要件1行×4項目)
企業会計原則に基づいて引当金を定義するとともに、その設定要件を4つあげ、それぞれ解答欄に簡潔に記入しなさい。
(1)引当金の定義(160字)
(2)設定要件(①~④まで各1行)
第7問 (記述-175字マス目)
連単倍率の定義を示したうえで、どのような場合に連単倍率が1未満となるか、解答欄に簡潔に記入しなさい。
模範解答 (記述問題は省略)
ア | イ | ウ | エ | オ | |
---|---|---|---|---|---|
第1問 | 6 | 2 | 9 | 7 | 10 |
第2問 | 1 | 2 | 2 | 1 | 2 |
第3問 | 7 | 1 | 4 | 3 | 2 |
第4問 | 2 | 2 | 1 | 1 | 2 |
第5問 | 1 | 1 | 2 | 2 | 1 |
1級販売士第31回過去問題(H16年2月18日)
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