1級販売士に合格するためにはそもそも何が必要なのか






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1級販売士に合格するためにはどのような状態になれば良いのか?

2009年(平成21年)実施の1級販売士試験は新試験へと移行します。そこで、従来の1級販売士に合格するための条件を踏まえて、2009年(平成21年)合格対策として骨子をもう一度整理しておきます。勉強の全体像をもう一度把握して、今後の勉強指針としてお役立てください。

相対評価試験であることの前提を忘れないこと

1級販売士は相対評価試験です。これは、2級・3級販売士と大きく異なるところですから前提として必ず押さえておいてください。この前提条件を基に、合格のための条件と勉強方針を組み立てていきます。

相対評価試験の概要は把握していますか?相対評価試験とは、簡単に言えば得点が調整されるということです。つまり、10%の合格者を目処に傾斜配点による調整を行われることになります。
詳しくは、合格のメカニズムを頭に叩き込むのページと傾斜配点のカラクリとはを見ておいてください。これを知っているという前提で合格の条件を組み立てます。条件としては3つありますので、それを根拠とともに見ていきましょう。

1.客観式はできて当たり前

従来の1級販売士検定からの流れになりますが、基本的にほとんどの受験生は客観式の問題は高得点を取ってきます。これは、いくつかの理由によるものですが、比較的勉強しやすいこと、あとは記述式と異なり白紙回答はない、ということが挙げられます。

客観式は過去問を見ると繰り返し同じような論点が出題されています。そのため、今までは比較的対策を立てやすく、単純に言えば過去問を何回か繰り返しておけばある程度の得点は自動的に取れるようになっていました。問題もそれほど難しいものはなく、例えば文章穴埋め形式であれば、前後の文脈から何となく解けるというものも結構ありました。また、適当にマークしても正答できるチャンスもある訳です。

このように、客観式はできて当たり前、あるいは少なくても客観式で8割以上を得点する、というの合格のための第一条件です。これは、新試験に移行しても変わらないと考えることができます。つまり、客観式ができなければ他の受験生と明らかに差がつきますので、1級販売士の合格を目指す上では客観式対策が勉強の第一優先順位となるのです。

2.記述式で得点を積み上げる

客観式については「本気で合格したい受験生」はかなり気合を入れて対策をしてきます。だとすると、客観式で高得点をマークした受験生間で合否の壁を競い合うことになります。1級販売士の問題構成上、基本的に過去の本試験では客観式と記述式は半分の割合で出題され、つまり50点づつの配点です。ですから、客観式で満点を取っても合格ができない仕組みになっています。そこで、記述式で最終的な勝負がつきます。

記述式は、1級販売士の試験を採点している採点者も言っているように、白紙答案が意外にも多いようで試験によっては30%程度が白紙であったといっています。詳しくは、1級販売士の記述式解答テクニックをどうぞ。

傾斜配点が行われるとしたら、記述式だろうという想定が出来ます。客観式はマークシートですから、機械採点であり、得点をいじることは難しいです。受験者も自己採点できますから、得点が大きく違いすぎるとおかしいわけです。(得点は合否にかかわらず、聞けば教えてくれます)

一方で、記述式については得点を調整しても受験生には分かりません。そもそも、何を書けば何点なのか、得点の配分および採点基準は公表されません。だとすると、とりあえず何か書けるようにするというのが重要になるでしょう。これが、第二の合格の条件で、記述式でできるだけ正答に近いであろう答案を書くことができる、必要があります。

また、次回の試験から1級販売士の記述式のウエイトが増加される可能性もあります。ですから、記述式対策が最終的な合否を決めることになります。(ただし、客観式ができるという前提での記述式対策という考え方をしてください。記述式はどんなに勉強しても採点基準が不明な以上は満点を取るのは困難です。しかし、客観式は満点を取ることも不可能ではありません。)

3.過去問を上手く使う

上記で見てきた2つの条件から、客観式対策を万全にした上で、記述式対策に取り組む、という流れはイメージできます。そして、そのツールとして過去問題を使うというのが第三の合格の条件です。

従来の1級販売士試験では、過去問を繰り返し解くというのが大前提でした。次回から試験内容が変わるので今までほど過去問を使い倒す必要は薄れた、との見解もありますが、やはり過去問題は重要です。

いくつかの理由を考えてみます。

まず、2級販売士試験で先行して新試験内容に切り替わりました。その際に、多くの受験者が従来の過去問を併用して勉強を行っています。具体的には、過去問題と新ハンドブックを見比べながら、新ハンドブックの中に過去問題を発見したら、その内容は再度出題される可能性が高いというようにチェックしていくのです。1級販売士の新ハンドブックは確かに内容が変更されていますが、全く違う内容になっているわけでもありません。だとすると、依然として過去問題の重要性は高まります。

また、1級販売士試験は受験者の10%程度しか合格することができない、いわば難関試験です。そのため、長期間受験をしている受験生も多く存在します。そのような受験生は旧ハンドブックで勉強をしており、次回の1級販売士試験においても受験生の割合で見ると新規挑戦組よりも再チャレンジ組の方が多いと予想できます。そのような状況の中、極端に問題構成を変えるという事は考えにくく、従来の問題もかなり引き継いでくるのではないか、と言う考え方ができます。

当然、新ハンドブックからの出題が中心になると思われますが、1級販売士の場合はハンドブックからの出題は70%以上と公表されていますので、残り30%が新ハンドブックには記載されていない、過去問題と同じような問題が出題されてもおかしくはありません。

1級販売士対策用の教材はほとんどありません。そのような中、受験生がまともに対策できるのはやはり過去問が中心となります。もし、過去問題を内容が古い、という考え方であまり重視していなかった方は、もう一度過去問の有効利用を考えてみてください。過去問題を攻略することが、合格のための条件であることは変わらないと考えられます。



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