1級販売士の科目選択、一気に狙うかじっくり取り組むか(2)
1級販売士検定試験で、科目合格狙いの受験をするとします。1級販売士の科目選択については、科目選択について(これから勉強を開始する人の場合)(1)をご覧ください。
科目合格狙いを否定するわけではありませんが、少し以下のようなことも前提として考えて置いて頂きたいのです。
2年で5科目合格を狙うと仮定した場合
この場合、1年目は2~3科目の受験となります。仮に1年目に2科目を受験して、2科目合格したとします。この場合、2科目以上の合格はあり得ません。しかし、1科目も合格できない可能性もあります。
いずれにしても、1回の試験で5科目に合格することは当たり前ですがあり得ません。また、2科目仮に合格したとしても、科目ごとの近接性(問題内容が似てくる)が高くなった場合、2年目も既に合格した科目も再度勉強する必要性が高いかもしれません。
一方で、1年目は全ての科目が中途半端でも全科目受験するとします。この場合、最悪の場合は合格科目はゼロですが、最高の場合には5科目一括合格を成し遂げることが可能です。あるいは、何科目かは合格できる可能性を秘めています。仮に全ての科目がダメだとしても、そもそも2年で1級販売士に合格する計画を立てているならば、残りは1年間で5科目の勉強をすることになり、全ての科目での合格可能性が高まります。
何を言いたいのかというと、2年で合格を狙うのであれば、1年目に2科目合格+2年目に3科目合格の場合でも、1年目に0科目合格+2年目に5科目合格でも、全く同じことだと言うことです。
2年目のことを考えると
1年目に2科目勉強して合格しても、2年目は3科目は新規の学習内容です。一方、1年目に5科目勉強しておけば、仮に合格科目がなくても2年目は一度勉強している科目を再度勉強することになります。
どちらの方が、2年目に勉強しやすいのか?ということも視野に入れて、この科目合格制度を捉えて欲しいのです。
1年目に2科目合格しておくことが2年目につながるのか、1年目に合格科目はなくても全科目をある程度全体的に勉強しておく方が2年目につながるのか、これは人によっても分かれるところだと思います。どちらが良いということはありません。しかし、どちらかを選ぶことができると言う事実があります。科目合格を狙うのが本当に良いのかは科目ごとの近接度が高い試験においては一概には言えないのです。
折衷法もある
上記のことを考えるなら、例えば1年目に3科目狙うことができそうだが、2科目にしておいて、残り1科目分の余力を3科目に当てはめて全科目の受験をするという方法もあります。
つまりA~Eまでの科目の中で、ABCを狙うのではなく、AとBを狙い、Cを狙う予定だった分をCDEに振り分ける。そうすれば、2科目の合格+αを狙うことも可能になりますし、仮に1科目しか取れなくても残りの4科目は一通り目を通しているので、2年目に自分なりの戦略と持って合格を目指すことができます。
このように、科目合格制というものはある意味勉強をしずらくする要素を持っています。ですから、基本的には全科目狙いをオススメしています。しかし、勉強開始のタイミングなどにより、どう考えても5科目の勉強は無理という場合には、2つの考え方をオススメします。
1つ目は、全科目ダメでも良いから、2年目につなげるために全科目浅く過去問を中心に一通り勉強しておく。2つ目は、1科目か2科目のみを重点科目にて、残りの科目も捨てることなくある程度合格ラインに乗る程度には勉強をしておく。
いずれの方法も、仮に本試験が前回第36回レベルの難易度であれば、5科目一括合格を狙うことができます。仮に、難易度が上がっても1科目は合格でき、他の科目も見ていますから2年目へつなげやすくなります。
つまり、結論的は全ての科目を受験する方法を考えてくださいということです。2年で合格を目指すと言うのは、科目合格制度の恩恵を無理に受ける必要はないわけです。無理に、1科目だけでも合格しようなどと思うと、勉強戦略を狂わす結果になりかねないのです。
合格するためのノウハウ完全版(第37回試験対策)
- 第36回から第37回の出題傾向を読む
- まずは過去問を眺める
- ハンドブックを1回転させる
- ハンドブックにマーカーでチェックする
- 第37回1級販売士の基本攻略法(1)
- 第37回1級販売士の基本攻略法(2)
- 科目選択について(これから勉強を開始する人の場合)(1)
- 科目選択について(これから勉強を開始する人の場合)(2)
- 科目の絞り込み(既に勉強を始めている人の場合)
- 過去問とハンドブックの使い方(1)
- 過去問勉強法の限界
- 過去問とハンドブックの使い方(2)
- 記述式対策の考え方
- キーワードで記述式の加点を狙うという意味
- 記述式試験の勉強範囲(1)
- 記述式試験の勉強範囲(2)
- 記述式試験の勉強範囲(3)
- 記述式勉強テクニック-キーワード抜き出し
- 記述式勉強テクニック-キーワードつなぎ
- 記述式解答テクニック-文章構成
- 点が線になるまでやりぬく
- 記述式解答テクニック-書き方
- 直前勉強法-皿回し
- 本番対応法-コラム1
- 本番対応法-コラム2
第37回向けよくある質問
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