過去問だけで合格できるとは限らないことを知っておこう






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過去問だけで合格することはできるのでしょうか?

1級販売士の試験勉強においては、過去問を中心とせざるを得ません。一方で、過去問だけで合格を狙うことができるかと問われれば、なかなか明確な回答を出すことは出来ません。

基本的に、従来の1級販売士検定試験であれば、過去問がほぼワンパターン的に繰り返し出題されていたのも事実です。しかし、第36回実施の1級販売士検定試験から科目の体系が見直され、8科目から5科目へと変更になりました。

今後は第36回の過去問がベースになって、従来と同じようにパターン化された問題が出題される可能性は高いですが、次の試験は第37回ということを考えると、まだまだ新試験範囲になってからの過去問ソースは少ないと言えます。

そうだとすると、結論的には現存する過去問が第36回以前のものしかない、つまり、新試験になってからの問題ソースは1回の本試験分しかありませんので、現存する過去問だけで完全に合格を狙うことができるのかと問われればそうでもなさそうだ、と言うことになります。

ハンドブックから7割出題される

日本商工会議所は1級販売士検定においては、ハンドブックからの出題を以下のように明示しています。

試験問題の70%以上が、このハンドブックから出題されます

つまり、ハンドブックをしっかりと確実性を持って勉強すれば、本試験で必ず70%以上は得点できるということになります。(もちろん、各科目づつで70%以上が出題されたという前提です。仮に、5科目の出題バランスを無視して全体で70%ということになれば、1科目は丸々ハンドブックから出題されない、という仮定も成立します。しかし、そのようなことは常識的にあり得ないでしょうし、過去の本試験問題を見ても、各科目づつという前提を置いても問題はありません)

今までの傾向からすれば、客観式問題についてはハンドブックから90%以上の出題がなされ、記述式問題については50%以上がハンドブックから出題されています。これは、第35回以前の本試験、すなわち旧試験制度に基づく分析ですが、ハンドブックが改正されてから実施される第36回以降の本試験においても同様のレベルと言えます。

だからこそ、従来から客観式で得点を稼いで、記述式は無難にこなすという勉強戦略が言い続けれてきました。客観式は記述式に比べ出題傾向が読みやすく、得点しやすかったためです。これは今後も変わらないと想定されます。

ちなみに、ハンドブック以外から出題されるとするとどのような問題があるのかと言うことですが、1級販売士の記述式に見られる傾向は、「時事的な問題が出題される」ということがあります。新聞を賑わせているようなトピック的な問題が出題されたケースが多々あります。しかし、それも情報などの特定の科目に目立っていました。新試験になってまだ出題の傾向は安定していないとすれば、記述式についてもハンドブックからの出題がしばらくは中心になるのではないかと思います。

そうだとすれば、第37回の本試験に向けては、過去問だけでは合格できないということはないが、安全性は低い。安全性を高めるためには、ハンドブックをある程度読み込んでおくという対策が必要になりそうです。

過去問だけの勉強ではなく、過去問に加えてハンドブックを問題集代わりに使う必要が出てくるのです。従来の勉強戦略では、ハンドブックはあくまで辞書的な位置づけとなっていました。しかし、第37回1級販売士対策としては、ハンドブックからの出題を意識しながらの勉強が求められます。



合格するためのノウハウ完全版(第37回試験対策)
第37回向けよくある質問

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