困ったらキーワードを入れておけば得点になるのが記述式試験の本質
1級販売士の記述式試験では、白紙回答は絶対的に避けなければ合格できません。そこで、キーワードを上手く盛り込むことで得点を積み上げると言う方法が効果的です。
キーワードを頭に入れておけば文章をつなぐのはそれほど難しいことではありません。実際にどのようにつなぐのかをみていきましょう。
抜き出しキーワードをつなぐ
第36回のマーケティングで客観式として出題された過去問を基に、次のような問題が出題されたとして、キーワードを思い浮かべる。
[問題] 「CRMの考え方と取り組みにおけるポイントを説明せよ」
覚えていたキーワード(あるいは思い浮かんだキーワード)は、
- 顧客の生涯価値の最大化
- 長期間にわたる関係維持
- 顧客の利便性と満足度を高める
- 顧客一人一人の情報活用
- 情報の共有化
- 経営トップの明確な指示
の6つである。特に文字数の指定がないとして、上記のキーワードをつないで文章を完成させる。
文章の構成自体は、それほど、難しいものではないし、難しく考える必要もない。つまり、矛盾を生じないようにキーワードを読みやすいようにつないでいくことが目的となる。
上記のキーワードをつなげてみると以下のようになる。
「CRMの考え方としては、顧客の生涯価値の最大化が挙げられる。そのためには、顧客との長期間にわたる関係維持が必要である。それを実現するためには顧客の利便性と満足度を高めることが重要となる。そして、顧客一人一人の情報活用を行うことがポイントである。そのための取組みとしては、顧客情報の共有化が必要である。そして、それらは経営トップの明確な指示により実行することがポイントとなる。」
以上がキーワードを単純につないだ解答である。実際に問題として出題されたCRMの問題文を見てみよう。
カスタマーリレーションシップ・マネジメント(CRM)とは、【顧客一人ひとり】の情報の活用によって顧客の利便性と満足度を高め、【友好関係】を築きながら長期間にわたって顧客との関係を維持することで、企業にとっての顧客の【生涯価値】を最大化する経営戦略といえる。このように、CRMは【中・長期的】、かつ、戦略的な概念であるため、顧客に自店に対するロイヤルティを形成することが求められる。そのためには、企業の全社的な取組みが不可欠であり、【経営トップ】のイニシアティブの下に進めていくことが重要である。
いかがだろうか?もちろん、問題文に比べればまだまだ情報は不足しているが、それなりに矛盾のない文章になっているし、最低限のキーワードは押さえていると言える。
このように、キーワードさえ思い浮かべば記述すると言うことについては何とかなってしまうのである。だからこそ、キーワードが思い浮かぶかどうかが記述式対策の鍵となる。
今度は具体的に書き方のコツについて説明していこう。記述式解答テクニック-文章構成へ
合格するためのノウハウ完全版(第37回試験対策)
- 第36回から第37回の出題傾向を読む
- まずは過去問を眺める
- ハンドブックを1回転させる
- ハンドブックにマーカーでチェックする
- 第37回1級販売士の基本攻略法(1)
- 第37回1級販売士の基本攻略法(2)
- 科目選択について(これから勉強を開始する人の場合)(1)
- 科目選択について(これから勉強を開始する人の場合)(2)
- 科目の絞り込み(既に勉強を始めている人の場合)
- 過去問とハンドブックの使い方(1)
- 過去問勉強法の限界
- 過去問とハンドブックの使い方(2)
- 記述式対策の考え方
- キーワードで記述式の加点を狙うという意味
- 記述式試験の勉強範囲(1)
- 記述式試験の勉強範囲(2)
- 記述式試験の勉強範囲(3)
- 記述式勉強テクニック-キーワード抜き出し
- 記述式勉強テクニック-キーワードつなぎ
- 記述式解答テクニック-文章構成
- 点が線になるまでやりぬく
- 記述式解答テクニック-書き方
- 直前勉強法-皿回し
- 本番対応法-コラム1
- 本番対応法-コラム2
第37回向けよくある質問
販売士検定情報サイトNo.1
おかげさまで販売士の情報量No.1!
3級から1級まで対応しています。
2008年の運営開始から更新を続け、情報量が多くなっております。販売士合格へ向け有効にご活用いただくために、サイト内をゆっくり循環して散らばった宝の情報を掘り当ててください。基本的には、各級ごとに情報をまとめてあります。