記述式は文章構成次第で得点が異なる可能性がある






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文章構成を工夫することで記述式試験での印象や得点が変わってくる

キーワードのつなぎ方は難しくはありません。しかし、採点者のことを考えた場合、読みやすくしかも減点しにくいという文章を書くコツがあります。

単純に文章をつなぐと言うことではなく、書き方も工夫をしてください。

書き方の準備

本試験で記述式を解答する場合には、いきなり書き出すことは避けなければなりません。単純に用語などを書き出す場合には良いですが、マス目で100文字などの記述の場合には、文章の組み立てを考えてから記述を始める必要があります。

その第一段階は、キーワードを思い浮かべることから始めます。キーワードがいくつ思い浮かぶかは問題により異なりますが、少なくても複数のキーワードが思い浮かぶでしょう。それらを、問題用紙など解答用紙以外の場所にメモを取っていきます。

それが済んだ段階で、キーワードをどの順序で並べるのかなどに注意しながらある程度の文章構成を考えて、さらにメモを取ります。そして、文字数などを計算した上で、実際の解答用紙に記述を行うようにします。

記述のコツ-重要なのは先に

次のような問題で、次のようなキーワードが思い浮かんだとします。

[問題] 「CRMの考え方と取り組みにおけるポイントを説明せよ」

  • 顧客の生涯価値の最大化
  • 長期間にわたる関係維持
  • 顧客の利便性と満足度を高める
  • 顧客一人一人の情報活用
  • 情報の共有化
  • 経営トップの明確な指示

この場合、最も、結論になるものを先に記述します。これは、採点者に対してしっかりと分かっているということをアピールするためのコツです。つまり、結論から先に言うと言うことです。

また、問題の趣旨をしっかりと理解しましたというアピールを行うために、文字数などに余裕があれば聞かれたことを理解した旨の言葉を入れると良いでしょう。具体的には、「CRMの考え方は、~」「取組みにおけるポイントは~」です。

以上を踏まえれば、上記のキーワードで最も結論染みたものは、「顧客の生涯価値の最大化」ですから、これを先に持ってきます。書き方としては、

「CRMの考え方としては、顧客の生涯価値の最大化が重要である。~」とします。こうすることで、採点者にとって問題として問われていることを理解し、かつ、CRMの結論を理解していることをアピールするのです。

 記述のコツ-一文を長くしない

文章をつなげることは難しくはありませんが、複数のキーワードをつなげるのは好ましくありません。一つのキーワードは一つの短文で終わらせることがポイントです。

これは、仮に1つのキーワードが合っていて、1つのキーワードが間違っている場合、加点対象にならない可能性があることが理由です。

例えば、「販売士検定について説明せよ」と言われた時に、

  • 1級・2級・3級がある
  • 国家資格である

と思い浮かんだとします。そして、2つのキーワードをつなげてしまうと、
「販売士検定は、1級・2級・3級の試験があり、国家資格である」となります。この場合、「1級・2級・3級」があることは正しいのですが、「国家試験である」ということは正しくありません。しかし、一文で2つのキーワードが乗っかっているため、文単位で加点をしているならば、得点は来ない可能性があります。このようなリスクを避けるためや、キーワードを下手に連結して矛盾を起こさない文章にするために、全てのキーワードは一文で完結するのが良いと言えます。

具体的には、
「販売士検定は、1級・2級・3級の3つの級がある。なお、国家試験に該当する」とすれば、「国家試験」は×でも、「1級~3級」には配点が来る可能性があります。

以上を考慮するならば、重要なキーワードを先に持ってくるのと同様に、「自信のあるキーワード」も先に持ってきた方が良いでしょう。

ちなみに、私がサンプルでつなげた解答も全て短文で区切ってあります。気付きましたでしょうか?

「CRMの考え方としては、顧客の生涯価値の最大化が挙げられる。/そのためには、顧客との長期間にわたる関係維持が必要である。/それを実現するためには顧客の利便性と満足度を高めることが重要となる。/そして、顧客一人一人の情報活用を行うことがポイントである。/そのための取組みとしては、顧客情報の共有化が必要である。/そして、それらは経営トップの明確な指示により実行することがポイントとなる。」

青で示した部分は、問題文で聞かれていることを理解したという意味で敢えて入れた言葉になります。

このように短文でキーワードを並べることは、加点の可能性を高めるだけではなく、本質的にs採点者にとっても読みやすい採点者志向の答案だと言えます。

ここでは触れていませんが、丁寧な文字で解答を行うというのも非常に重要です。採点者は機会ではなく、生身の人間です。採点者に読みやすい文章や文字で記述するということも極めて重要になると言えます。



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