科目別の難易度は一律とはいえません






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2級販売士の科目毎の難易度は

回答:人それぞれですが一応目安はあります

2級販売士は5科目を勉強しなくてはならないのですが、その中で得意科目、苦手科目は人それぞれあると思います。一般的な傾向として難しい科目や特徴はあるのでしょうか。

まず、第35回(前回実施本試験)の科目ごとの得点状況を見てみます。

 第35回2級販売士(H19.10.3施行)科目別平均点

小売業の類型 マーチャンダイジング ストアオペレーション マーケティング 販売・経営管理 合計
64.9 70.6 76.6 68.9 72.9 70.6

これを見る限りでは、小売業の類型が最も難しく、ストアオペレーションが最も簡単だった、と言えます。あくまで、平均としての数値ですから、もちろん個人差がある前提でです。

一方、別の資料として、科目のボリュームという観点で、改訂版の新ハンドブックのボリュームを見てみましょう。以下の表は、ハンドブックのページ数を一覧にしたものです。

小売業の類型 マーチャンダイジング ストアオペレーション マーケティング 販売・経営管理 合計
235P 284P 165P 226P 177P 217P

平均は217ページですが、マーチャンダイジングのボリュームが極めて多いことが分かります。また、ストアオペレーションと販売経営管理はハンドブックのボリュームも少なく、そして、先ほどの平均得点も高いものでした。だとすると、比較的ストアオペレーションと販売経営管理は勉強しやすそうだと言えそうです。

もう一つ、別の資料として、販売士養成講習会のカリキュラムの構成時間比を見てみましょう。これは、各地の商工会議所などで実施されている販売士養成講習会の基本的なカリキュラムの指導時間です。

小売業の類型 マーチャンダイジング ストアオペレーション マーケティング 販売・経営管理 合計
6時間 7時間 5時間 7時間 4時間 5.8h

2級販売士の養成講習会の基準講習時間は30時間ですが、そのうちの1時間分は学習指導や支援に使うようになっているため、上記5科目を足し合わせても30時間にはなりません。(29時間となります)

ここで分かるのは、やはりハンドブックのボリュームの多い科目に対して、講義時間を多く設定していることです。ただし、小売業の類型の方がマーケティングよりもページ数が多いのに、講義時間はマーケティングの方が多くなっています。それと、販売・経営管理は極端に時間が少ないというのも特徴でしょう。

また、これらの販売士養成講習会に参加して、講習会開催中に行われる予備試験に合格すると、販売経営管理が免除されるという制度があります。(養成講習会の直後に行われる2回の試験において免除される。)

このことから、販売・経営管理については、試験を実施する側としてもそれほど重要視していないのかなぁと思います。過去問題の分析をしてみると分かりますが、確かに販売経営管理については、出題の観点や出し方が明らかに他の科目と異なります。(どこが違うのかは、ご自分でチェックしてみてください)

また、販売経営管理とストアオペレーションは平均点が比較的高いですが、これにも共通点があって、試験の内容が文章理解のようなものが多いことが言えます。特に、文章穴埋め問題などは、販売士の知識と言うことよりも、一般常識的知識や文章の組換えで正答できるものも結構あります。

ですから、あえて難易度をつけるならば、小売業の類型、マーチャンダイジング、マーケティングが比較的難しいのかなぁと言えます。ただし、小売業の類型の平均点が低いのは、一番最初の科目だからという理由も考えられるので、そこは注意です。

複数の科目がある試験の場合、最初に実施する試験は受験者の緊張感も高く、普段の正常な状態での実力を発揮できない人も多いため、比較的点数が悪くなります。ただ、ハンドブックのボリュームも比較的多いので、それなりに難易度は高いとも言えます。

もし、優先順位をどうしても付けたいのならば以上の内容を参考にしてください。ただし、人それぞれ得意不得意がありますから、やはり自分にとってどの科目が難しいのか、という観点でアプローチすることが良いと思います。



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