損益分岐点の計算はこうやれば簡単です






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マーチャンダイジングの損益分岐点分析

質問内容

どうしても解けない問題がありまして、ご相談させてください。

問題「次の資料はA商店の損益計算書に基づいて作成したものである。次年度の変動比率は変わらないが、固定費は260万円増加する予定である。目標利益は、380万円増やして2600万円とする。この場合、次年度の目標売上高は何万円になるかを計算しなさい。」

売上高 55500万円、変動費37740万円、限界利益17760万円、固定費15540万円、利益2220万円です。答えが57500万円なのですが、どう計算してもその答えにならなくて・・。
よろしくお願いいたします。

解説

損益分岐点の計算については、公式などで解くことも可能ですが、公式は忘れやすい傾向にあります。できるだけ単純化して考えることが重要です。以下のプロセスを押さえてください。

まずは、現在の状況を整理します。問題文を整理すると、以下のようになります。

売上高 55500万円
変動費 37740万円
限界利益17760万円
固定費 15540万円
利益    2220万円

ここで、現在の変動比率は変動費を売上高で割って求めることができます。

つまり、37,740÷55,500=68%・・・①
変動比率とは、売上高の変動に伴って増減する変動費の割合を示します。

次に、次年度はどのような状態になれば良いのかを問題文の通りに入れてみます。

売上高 55500万円
変動費 37740万円
限界利益17760万円⇒18,400(②+③)
固定費 15540万円→15,800(15,540+260)・・・③
利益    2220万円→2,600(2,220+380)・・・②

②と③は問題文をそのまま当てはめます。限界利益は、②と③を足した額です。下から上に上がるように計算していけばよいでしょう。

ここまでくればあとは簡単です。

売上高 55500万円⇒57,500(18,400÷32%)
変動費 37740万円(変動比率68%)
限界利益17760万円→18,400

限界利益18,400を達成するための売上は、変動比率が変わらないのですから、1-68%(つまり、1-0.68=0.32)で割ることで計算することができます。

計算のポイントは、現状の数字を整理して変動比率をしっかりと導き出す。

あとは、固定費等を逆から遡って数字を入れていけば売上は求めることができます。
難しい公式などを覚える必要は一切ないですね。



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