第82回2級リテールマーケティング販売士過去問
「販売・経営管理（1）」（平成30年7月14日）
第1問 様々な決済手段（正誤問題）
次のア～オは、様々な決済手段について述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。（15点）
ア 信販会社、加盟店、カード会員の3者間のクレジット取引きにおいては、カード会員が買物をした場合、信販会社から加盟店に代金立替払いがなされる。
イ プリペイドカードは、代金前払いのため、発行者には資金調達のメリットがあり、所持者には、現金を持ち歩く必要がないというメリットがある。
ウ プリペイドカードについては、「金融商品取引法」により、発行などの業務の適正な運用と信用が確保されている。
エ 支払い時にデビッドカードを提示し、端末に暗証番号を入力すると、利用代金が消費者の金融機関口座から月末締めで引き落とされる。
オ プリペイドカード、商品券、カタログギフト券はいずれも前払式支払手段を採用している。
第2問 契約に関する法知識（文章穴埋め問題）
次の文章は、契約に関する法知識について述べている。文中の〔 〕の部分に、下記に示すア～オのそれぞれの語群から最も適当なものを選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。（10点）
・所有権の絶対、契約自由の原則、過失責任の原則の3つは、〔ア〕の3大原則と呼ばれている。
・契約締結の自由とは、契約するしないの自由、契約相手の選択の自由を指し、〔イ〕は強行法規や公序良俗に反しない限り、契約内容を自由に決定することができる。
・契約に関する民法や商法の規定は、イの間で明確に定められなかった事項にのみ適用される。このような規定を〔ウ〕という。
・債務不履行のうち、故意や過失など債務者の責めに帰するべき事由によって、契約内容どおりの履行がなされない場合を〔エ〕という。
・印紙税法の規定にもとづく印紙を貼付しなかったり、消印をしなかったりした場合は、科料、罰金などのほか、原則として当該印紙税額の合計〔オ〕に当たる額を過怠税として徴収される。
【語群】
ア １．消費者基本法 ２．日本国憲法 ３．消費者契約法 ４．近代市民法
イ １．都道府県 ２．当事者 ３．裁判所 ４．弁護士
ウ １．倫理規定 ２．任意規定 ３．保証規定 ４．強行規定
エ １．ネガティブ・オプション ２．履行不能 ３．不完全履行 ４．債務遅滞
オ １．2倍 ２．3倍 ３．5倍 ４．10倍
第3問 消費者契約法（正誤問題）
次のア～オは、消費者契約法について述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。（15点）
ア 消費者取消権の行使は、消費者が契約の誤認に気づいた時から6か月間経過しておらず、かつ、契約をしてから5年経過していなければ、消滅時効にかかわらず可能となる。
イ 消費者が消費者取消権を行使すると、事業者と消費者の双方に原状回復義務が生じる。
ウ 契約において、事業者が消費者の不利益となる時事を故意に告げないことを不実告知という。
エ 消費者を勧誘している場所から消費者が退去する意思表示をしているにもかかわらず、事業者が退去させないことを不退去という。
オ 事業者の債務不履行により、消費者に生じた損害を賠償する責任の全部または一部を免除する契約の条項は、無効である。
第4問 企業活動に関する法律（正誤問題）
次のア～オは、企業活動に関する法律について述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。（10点）
ア 商号は、商人が自己を表示し他と識別するための名称である。
イ 商標法において、商標とは、人の知覚によって認識できるもののうち、文字、図形、記号、立体的形状もしくは色彩またはこれからの結合であり、音は認められない。
ウ 商標法における商標権の存続期間は設定登録の日から満10年であり、登録の更新を行うことはできない。
エ 不正競争防止法における混同惹起行為とは、第三者の著名な商品表示等と同じまたは類似した表示を用いて、自分の商品表示や営業表示として事業活動を行う行為をいう。
オ 不正競争防止法における営業誹謗行為とは、商標権者の承諾なしに、その代理人が契約を締結していない商品にも類似商品を使用することなどをいう。
模範解答
（第2問：各2点×5×1問）（第2問以外：各3点×5×2問）
| ア | イ | ウ | エ | オ | |
|---|---|---|---|---|---|
| 第1問 | 1 | 1 | 2 | 2 | 1 |
| 第2問 | 4 | 2 | 2 | 3 | 2 |
| 第3問 | 1 | 1 | 2 | 2 | 1 |
| 第4問 | 1 | 2 | 2 | 2 | 2 |
第82回2級リテールマーケティング販売士過去問（H30年7月14日）
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