3級販売士はこうすれば最短で合格することができます(2)
3級販売士短期合格へのステップ
効率的合格に向けた5つの鍵による勉強法
【短期合格への5つの鍵】
- 鍵1.いきなり問題を1度やる
- 鍵2.もう1度問題をやる
- 鍵3.さらにもう1度問題をやる
- 鍵4.さらにさらにもう1度問題をやる
- 鍵5.最後にもう1度問題をやる
ここでは、鍵の3からみていきましょう。
鍵3.さらにもう一度問題をやる
ここに来る段階で、全ての問題を2回読んでいます。
鍵3では、実際に問題を解いてみましょう。意外とできることにびっくりすると思います。覚えようと無理に意識しなくても、問題を2回読む作業を通じて、知識が自動的にインプットされているのです。
読むから解くへの転換
解くわけですから、テキスト、解答をみないでやってみます。
ここで初めて、「考える」という作業を少し実行してみてください。問題集の単元ごとに区切ってやってから、答え合わせをします。通常の問題を解くという作業です。
これは過去2回の問題を読むことによって得たインプット知識を、アウトプットするという作業になります。ただし、インプット自体はまだ不十分ですから、次の点に注意してください。
- 解答やテキストを見る前に少し考えてみる
- できない問題があっても落ち込まない
- 間違えたところは確認をする
解答やテキストを見る前に少し考えてみる
今までは考えるという作業はしてきませんでした。ここでは、少し考えるという作業を加えてみます。
考えるというのは、言い換えれば「知識をアウトプットする」ということです。問題を2回読むことによって、ある程度の知識はインプットされています。考えることで、それを確認したり、より強固なインプットとすることが目的になります。
できない問題があっても落ち込まない
2回ほど問題を読む作業をしていますが、強固な知識とはなっていません。ですから、まだ今の段階ではできなくて当たり前です。
できない前提で問題を考えるようにしてください。少し考えて分からなければ、解答や解説を読むようにすれば良いのです。軽く考えるような習慣をつけることが重要で、極端に深くうんうん考える必要はありません。考えても、覚えていない知識が頭からひねり出されることはありません。
間違えたところは確認をする
この作業が最も重要です。
間違えたあるいはできなかった問題は、知識として正確にインプットされていません。そこで、解答や解説をしっかり確認し、もう一度読むことを行います。解くことができないなら、読むことをすれば良いのです。
これにより、解く(アウトプット)ではなく、読む(インプット)も同時に行うことができます。3回目では、軽いアウトプットをしながら、より深くインプットするようなイメージです。
当然、解けた問題についても、確認するようにしてください。これにより、より強固なインプットが可能になるのです。
考える作業の重要性
第3回目では考える作業を取り入れるわけですが、この「考える作業」をすることは大変意味があります。
一度、考える作業をしておくことで、あなたの脳みそに働きかけが起こり、記憶として定着していきます。また、この段階で科目間の関連性や、あなたの頭の中が整理されてくるので、今まで分からなかった(できなかった)問題が分かるようになります。
多くの受験生はインプットに執着しがちですが、インプットはアウトプットすることができる前提として行うべきものです。いくらインプットをしても、アウトプットできるとは限りません。
知識を頭に入れることと、知識を使いこなすことは別のものです。
よく頭でっかちなどと表現されますが、いくらいろいろ知っていても、実際にそれを活用したり使うことができない限り、それは無用の長物です。雑学として知っていることと、3級販売士に合格することは目的が異なります。
鍵4.さらに、さらに問題をもう一度やる
基本的には鍵3の繰り返しです。
ただし、鍵3でできた問題も必ず解くようにしてください。全ての問題をもう一度回すことによって、全体的な知識をより強固にするとともに、横断的に頭を整理します。
いろいろな知識を頭に詰め込んでいくと、頭が混乱して「どこの内容だったか?」とか、「見たことはあるがどっちがどっちだ?」などという状況になります。これは、あなただけではありません。全受験生がこのような状態になります。
4回目に問題を解くことで、かなり頭の中がクリアになるはずです。
ポイントとしては、以下の2つです。
- できた問題、できない問題を明確にする
- 用語などで不安な箇所はメモをとっておく
問題を区分する
この段階に来ると、かなりの問題ができるようになっているはずです。
ですから、できる・できないの判断を問題を「解く」ことによって行うことができるようになります。問題を読む段階ではこのような判断はできませんが、問題を解くことによって明確になります。
できなかった問題はインプットが不十分ということになり、重点的に今後見直す必要があります。通常、できるようになる問題はすぐできるようになり、できない問題は後々までできない、という可能性が高いです。これは経験則ですが、あなたはどうですか?
いずれにしても、できない問題は解説やテキストをしっかり読み込んでインプットを行う必要があります。ここで、無理に暗記カードなどを作る必要はありません。しっかりと読む作業をしていけば最終的には覚えることができます。
最後になっても同じ問題でつまずくことが多いですから、できない問題を分かるようにチェックしておくことが必要です。付箋でもつけておけば良いでしょう。後で重宝することになりますし、視覚的にどのくらい分からないのか?を把握しておくと、今後の勉強スケジュールの指針にもなります。。
メモをとっておく
これも問題を区分するのと同じことです。
ただし、仮に問題が解けたとしても、テクニックで解けてしまったり、たまたま合っていたということも大いにあります。
テクニックで解けたり、たまたま解けるのは本試験では良いのですが、勉強の段階でそのようなことは全く意味がありません。ですから、解けた問題でも不安な箇所や分からなかった用語などは、メモを取っておいて直前の段階で優先的に見直す必要があります。
いかがでしょうか?
この段階にくると、かなりの問題で解けるようになっていると思います。この段階で多くの方は、できる問題のほうが半数以上を占めます。つまり、残りは「できない問題をつぶす」作業を行えばよい訳です。これが、次の鍵に繋がっていきます。
鍵5.最後にもう一度問題をやる
最終仕上げです。
作業としては簡単です。鍵4で付箋をつけた問題を重点的にやって、解けることができるようにします。(鍵4までの作業で、心配な方やまだ時間がたくさんあるという方は、鍵4.5を追加してください)
重要なポイントとしては、科目ごとにしっかりと調整をすることを忘れないようにしてください。
科目間でのバランスに注意
3級販売士の場合、試験で5科目を解かなければなりません。
各科目には肢切りラインがありますから、特定の科目の出来が悪いと合格することができない仕組みになっています。
最終段階では、この科目間のバランス取りが重要です。チェックポイントとして2つあります。
- 特定の科目に偏った勉強になっていないか
- できる問題ばかりやっていないか
特定の科目・できる問題に偏っていないか
5科目もあると、どうしても好き嫌い・得意不得意が出てきます。
これは全ての受験生に共通することですが、満遍なく勉強して得点することが3級販売士の試験では要求されています。しかし、得意科目を中心的にやって、不得意科目をあまりやらないという受験生は結構多いものです。
不得意科目こそ時間をかけなければならないのに、逆の方向に進んでしまっています。これを避けるためには、解けなかった問題を重点的に解いていく方法があります。これを行うと、全科目を満遍なく押さえることに繋がるからです。
また、時間による管理も一手法です。具体的には、今日は○○の科目で、明日は△△の科目などと日にちで分ける方法や、時間単位で分けても良いでしょう。ただし、分けることが重要なのではなくて、目的は各科目をバランスよく押さえることですから、かならずしも区切ったらその科目しかやってはいけない、ということではありません。
同様な傾向は、科目内での個別問題でも同じです。できない問題を解いているとストレスが溜まるものです。しかも、進捗も遅くなることから、イライラしてきます。その場合、自分が解ける問題ばかりを重点的にやる傾向があります。
しかし、直前期の段階で解ける問題は、そのまま本試験でも解くことができるはずです。今やらなければならないのは、解けない問題をどうやって解けるようにするのか?ということが目的です。解ける問題も頭をメンテナンスするために解く必要がありますが、それだけで終始しないようにしてください。
これで、あなたが自分で選んだ問題集は一通り覚えることができました。
鍵5が終わった段階でのチェックポイント
- テキストは綺麗だが、問題集に手垢がつき、ボロボロである
こうなりました?
れならあなたは十分合格可能圏内にいます。あとはそのまま試験場へ直行して、自信を持って試験に挑戦してください。
この方法で3級が合格できれば、2級も同じように勉強してください。3級も2級も勉強方法は同じです。(1級は少し特殊な方法が必要になります)
この勉強方法でやってはいけないこと
最後に注意点ですが、合格に試験な人ほど犯しやすい典型的な間違いですから、あなたは注意してください。
- 途中で問題集を追加すること
途中で問題集を追加するのはご法度
時間を持て余したり、同じ問題を繰り返しやるのが嫌だという人に多いパターンです。
問題集は、同じものを繰り返しやるからこそ意味があるのです。
違う問題集を購入したとしても、内容的にそれほど異なるものではありません。教材に浮気をしないことがポイントです。
3級販売士の勉強方法の基本的部分は以上で終わりです。
もっと詳細部分については、他の章を参考にしてください。
3級販売士の勉強戦略(基本)
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