航空管制官
1.試験分析
公務員試験の概要(受験者の傾向)
国家公務員試験の中でも特に専門性が高い試験が航空管制官試験。安全な離着陸を指示する業務を担う、非常に重要な役割。試験に合格してから採用されると、1年間の基礎研修を受けた後に全国各地の航空交通管制部や空港に配属される。
主な業務は空の安全に関すること。航空機に対する無線機やレーダーによる離着陸の指示と安全飛行のための情報提供である。
難易度・受験倍率
特殊な業務であるため、受験者の目的や動機はかなり明確である。そのため、受験倍率はそれほど高くはないが、冷やかし受験生などが少ないことを考えるとかなりの難関と言える。(近年の倍率は15~20倍となっている)
試験内容としては、外国語のウエイトが大きい。また、身体的な受験資格に関する基準もあるので、受験する前に注意が必要となる。
2.試験情報
受験資格
・試験年度の4月1日における年齢が、21歳以上30歳未満の者
・試験年度の4月1日における年齢が、21歳未満の者で次に掲げるもの
①大学を卒業した者及び試験年度の3月までに大学を卒業する見込みの者並びに人事院がこれらの者と同等の資格があると認める者
②短期大学又は高等専門学校を卒業した者及び試験年度の3月までに短期大学又は高等専門学校を卒業する見込みの者並びに人事院がこれらの者と同等の資格があると認める者
※身体基準があり、次のうち、どれかに該当すると不合格になる
①矯正眼鏡等の使用の有無を問わず、どちらか1眼でも0.7に満たない(両目で1.0に満たない)、②色覚に異常がある、③聴覚に異常がある
試験科目
[1次試験] ①基礎能力試験(多肢選択式)、適正試験1部(多肢選択式)、外国語試験(聞き取り)、外国語試験(多肢選択式)
[2次試験] ①外国語試験(面接)、②人物試験)
[2次試験] ①適正試験2部、②身体検査、③身体測定
申込期間
例年4月初旬
※他の公務員試験よりも早いので注意が必要
試験日
[1次試験] 5月下旬
(平成28年度は5月29日(日))
[2次試験] 7月上旬
(平成28年度は7月6日(水)
[3次試験] 9月上旬
(平成28年度は9月1日(木)・2日(金)
試験地
[1次試験] 札幌、仙台、東京、新潟、名古屋、泉佐野、広島、高松、福岡、宮崎、那覇
[2次試験] 札幌、仙台、東京、泉佐野、福岡、那覇
合格発表
[1次試験] 6月下旬
[2次試験] 8月下旬
[3次試験] 10月上旬
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