国家一般職(大卒区分)
1.試験分析
公務員試験の概要(受験者の傾向)
国家公務員試験の中で大学卒業者が最も多く受験するのが、国家公務員一般職(旧国家Ⅱ種)である。
一般職試験は、中堅幹部としての活躍を期待されるポストであり、本省・本庁などの中堅幹部や本省・本庁などの出先機関、または地方機関などでの幹部候補となる存在。また、専門的な分野や高度な知識を習得し、スペシャリストとしての活躍の場もある。
通常、本省・本庁の幹部は同じ国家公務員試験総合職(旧国家Ⅰ種)に合格した、いわゆるキャリア組が担うが総合職試験に合格した者も実績が認められて本省や本庁の幹部に登用される道も開かれている。実際に、国家Ⅱ種合格者が本省・本局の幹部になったケースも多い。
試験のレベルは大学卒業程度を想定しており、大学卒業者が国家公務員試験を目指す場合には、一般職区分を第一志望に挙げることが多い。
難易度・受験倍率
国家公務員試験の中で、最も多い受験者が存在する。(ただし、国家総合職と国家一般職(大卒)を併願する受験生も存在する)受験者の中心層は大学卒業者あるいは大学在学者で占められ、国家公務員試験としては最も人気が高いと言っても良い。
受験倍率は受験年度や試験区分によりバラつきがあるが、10倍を下回ったあたりとなっている。(平成27年度の受験倍率は平均で3.7倍)
試験の実施が地方公務員に比べて早いことから、地方公務員を第一志望に掲げている公務員受験生が試し受験をする傾向にある。実質的な受験倍率はもう少し低いと見て良いだろう。
同様の出題傾向及び受験者層である地方上級試験と比べた場合、国家一般職試験の方が難易度は高い。地方上級試験よりも試験実施が通常は早いため、合格を狙うのであれば早期の対策が必要である。
2.試験情報
受験資格
・試験年度の4月1日において、21歳以上30歳未満の者
・試験年度の4月1日において、21歳未満の者で次に掲げるもの
①大学を卒業した者及び試験年度の3月までに大学を卒業する見込みの者並びに人事院がこれらの者と同等の資格があると認める者
②短期大学又は高等専門学校を卒業した者及び試験年度の3月までに短期大学又は高等専門学校を卒業する見込みの者並びに人事院がこれらの者と同等の資格があると認める者
※大卒程度の試験であるが、必ずしも大卒である必要はないことに注意が必要
試験区分
以下の10区分
行政、電気・電子・情報、機械、土木、建築、物理、化学、農学、農業農村工学、林学
試験科目
[1次試験] ①基礎能力試験(多肢選択式)、専門試験(多肢選択式)、一般論文、専門試験(記述式)
※専門試験(記述式)は、特定の試験区分のみの実施
[2次試験] 人物試験(人柄などについての個別面接)
申込期間
例年4月初旬
※他の公務員試験よりも早いので注意が必要
試験日
[1次試験] 6月中旬
(平成28年度は6月12日(日))
[2次試験] 人物試験7月中旬~8月初旬
(平成28年度は人物試験7月19日~8月4日)
試験地(試験区分により若干異なる、以下のものは行政区分の場合)
[1次試験] 全国26都市
[2次試験] 札幌、仙台、東京、さいたま、名古屋、金沢、大阪、広島、高松、福岡、那覇
合格発表
[1次試験] 7月初旬
[2次試験] 8月下旬
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