販売士検定(日商販売士)

1.試験分析

 受験者の傾向

 販売士検定の3級と2級は学生が中心。3級は商業系の高校生が多く、2級は専門学校生や大学生が多く受けている。また、流通や小売業の多くの企業で販売士資格の取得を奨励しており、社会人の受験者も多い。販売士合格が昇進基準になっている企業もある。検定という位置付けではあるものの、業界では取得者の評価が高くなっている。

 1級は学生は少なく、ほとんどが社会人。その受験層は幅広く、年輩の受験者も多い。科目合格制のため、長年受験を繰り返している受験者も少なくない。また、中小企業診断士の受験生が並行して販売士の資格取得を目指すケースも多く、難易度の底上げの一端となっている。

 採点方法

 2級と3級は絶対評価。しかし、総合得点と科目ごとの肢切りがある。その両方を満たさないと合格はできない。
 1級は合格基準はあるが、相対評価と考えられる。合格率はほぼ毎年一定であり、調整が行われていると考えて良い。上位10%に入ることが合格の条件となる。

 難易度

 3級の合格率が60%前後、2級が50%前後となっている。しかし、最近大幅な試験内容の変更があったため、合格率が安定しておらずブレる傾向が見られる。この傾向はあと数年続くと思われる。

 1級の合格率は10%前後で安定している。1級についてのみ科目合格制度が設けられている。これにより、科目ごとの受験が可能であり、全体としては不合格であっても科目合格を狙うことができる。しかし、このため各科目で合格できない受験者が溜まるなど、試験の難易度を底上げしている。

 また、2級3級は選択式のみであるが、1級は記述式試験も含まれる。記述式試験の種類には様々なバリエーションがあり、受験者を苦しめる一因となっているようである。1級は2級とは別の試験であると考えても良く、両者の壁には相当の隔たりがある。

 ただし、販売士の試験内容は大きく改正がされ、平成21年に行われれる1級試験では、新科目での試験がスタートする。(既に2級と3級は新科目移行済み)この1級の内容変更をもって、新試験への完全移行が終了する。新試験においても1級の合格率は10%程度となることが想定される。

 一般的な勉強期間

3級は1ヶ月、2級は2〜3ヶ月程度。1級は個人差が大きいと思われるが6ヶ月〜1年程度は必要である。販売士の試験内容は経営に関するものが多く、経営知識は受験者間で大きな開きがある。経営に詳しい層は短期間で合格を狙うことができる。1級に関しては、記述式の対策をどう行うのがポイントとなる。2級3級は経営用語をしっかり整理できれば、合格はそれほど難しくない。

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2.試験情報

 受験資格

誰でも受験できる。
(3級から受験する必要はない。いきなり1級を受験することもできる)

   
 各級のレベル
   

1級販売士:小売業経営に関する高度の専門的な知識を身につけ、経営計画を立案し、総合的な管理業務を遂行できる。 大規模小売店の店長や部長クラス、中小小売業の経営者クラスが対象。

2級販売士:小売業について、主として販売に関する専門的な知識を身につけ、ある程度の管理業務を遂行し、かつ部下を指導することができる。売場主任、部課長など中堅幹部クラスが対象。

3級販売士:小売店舗運営の基本的な仕組みを理解し、販売員としての基礎的な知識と技術を身に付けている。売場の担当者などが対象。

 試験内容
   

1級〜3級まで科目は5科目共通(難易度が異なる)
・小売業の類型
・マーチャンダイジング
・ストアオペレーション
・マーケティング
・販売・経営管理

 ※1級は面接試験あり

 試験日
   

1級:2月下旬
2級:10月上旬
3級:7月中旬、2月下旬
 ※3級のみ年2回実施

 試験地
   

全国各地で実施(全国各地の商工会議所が指定する場所)

 受験料
   

1級 7,500円(税込)
2級 5,500円(税込)
3級 4,000円(税込)

 申込期日

試験日の2ヶ月前から1ヶ月前
(各地の商工会議所により異なる)

   
 参考サイト
   

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