資格学校の教材と自分の努力を信じる

過去にいろいろな資格試験の受験者を見てきました。その経験から、信じることが重要な要素であることが分かってきました。

資格学校（資格スクール）を信じる

大手の資格スクールであれば、そこで提供されるものだけで十分合格できます。そして、通信講座であれば担当講師はそのスクールの看板講師となっています。

自分で選んだ資格スクールを最後まで信じることは重要です。しかし、意外とこれが難しいことが受験生の心理として分かっています。

例えば、難関資格試験であれば、直前期には各資格スクールが単発で直前講座を行ったりします。少しでもここに参加すると、自分ではやっていないことをやっていたり、自分には知らなかった知識をやっていたりして他の資格スクールが良く見える時があります。

しかし、これはそこで行われていることが重要だということよりも、その新鮮さに目移りしているだけなのです。勉強というのは単調な作業の繰り返しですから、その途中で新しいものが入ってくると、非常に新鮮なわけです。しかし、その新鮮さはモチベーションを向上させるのには役立ちますが、一方でデメリットもあります。

浮気はご法度

どこの資格スクールもやっていることはそれほど変わりありません。異なるのは、カリキュラムや教材などの体裁だけで、内容や質はそれほど大きく異なることはないのです。

ですから、途中で他の資格スクールが良く見えても、浮気するのはいけません。自分が申し込んだ資格スクールでの勉強を貫くことが合格可能性を高めるのです。そのためには、資格スクールを信じることが必要になり、その前提として資格講座を受講する際にいろいろな資格スクールの資料を請求したりして慎重に決定することが重要です。

良くあるケース

問題集を途中で買い足す、というのは良くあるケースです。実は管理人も人のことを言えず、散々これを経験してきました。今の問題集に飽きたり、一通り終わった時に新しい問題集が欲しくなります。

しかし、実際は問題集を買って満足するに留まり、結果的にこなしきれず本棚に収納されるのが典型的なパターンです。自分自身で問題の量を無駄に増やしてしまい、首を絞める結果となります。

問題というのは、どこの資格スクールのものでも内容的に変わりません。それは、過去問題をベースに問題を作らざるを得ないからです。ですから、自分が選んだ資格スクールの問題だけをこなしていれば十分なのです。ここでも資格スクールを信じることが重要になってくるのです。

スクールによっては、問題の内容は同じでもその出題の方法や切り口が異なるため、新鮮さを感じることがあります。確かにそのような同一の内容に対して様々な視点から問題を解けるようにしておく訓練は意味があります。この場合は、他の資格スクールの模擬試験を受験することでその力を養うことができます。

問題集と異なり、それほどの負担にはなりませんし、他スクールの模擬問題を入手しておくのは試験に合格する上では有効です。しかし、この場合でもあくまでベースは自分が選んだスクールとしておく必要があります。模擬問題はそれを補完するものです。

合格に真剣な人ほど、他のスクールのことが気になる傾向にあります。まずは、自分が選んだスクールを信じることが必要です。通常ならば、そこで与えられる教材をこなすだけでも精一杯のはずです。余裕があっても、手元にある問題を再度潰すことが重要になってきます。

自分を信じる

巷には様々な勉強方法があります。自分がやっている勉強方法と異なる勉強方法を採用している人を見ると、その方法を真似しないと合格できない錯覚に陥る場合があります。

例えば、暗記カードをペラペラめくっていたり、サブノートをつくっている人を見た、しかし自分はそのようなものは作っていない。このような場合、自分もサブノートを一から作る人がたまにいます。

他の人の勉強方法を真似するのは非常に良いことです。この高確率合格法も多数合格者の勉強方法を真似することが主題です。しかし、真似をする場合でもそれが本当に必要であるかの判断をしっかりと行う必要があります。

暗記カードを作るのは、何らかのことを暗記するためですが、それはその人の暗記スタイルの一つであって、合格のための条件ではありません。別に、問題を解いて暗記できるのであればわざわざ暗記カードやサブノートなどを作る必要はないのです。

他の人の勉強方法を取り入れるのは良いことですが、それが本当に自分にとって意味があるのかをもう一度確認した上で取り入れるようにする必要があります。そうしないと無駄な作業に多大な時間を費やすことになる可能性もあります。

まずは自分の勉強方法を信じること。それよりも効率的、効果的な方法があるなら試してみる。その場合であっても、大きく変更することは避けるようにした方が無難です。