資格取得は市場価値に着目することも重要

 3.資格の市場価値に着目する

「資格は持っていないよりも、持っていた方が良い」から、最近では「資格は持っていると断然有利。もはや持っているのが当たり前」となったのはご存知でしょうし、時代の流れによる変化とも言えます。

 では、なぜ資格が評価されるのでしょうか?と考えた場合、いくつかの理由が考えられる訳です。

  • 資格を保有すると言うことで、専門的な知識を有する専門家として
  • 資格に合格したということで、自ら努力したことの証しとして

 これ以外にも資格の効能は合格者自身が気づかないほど、時として大きな力をもたらしてくれることも多いものです。

 いいこと尽くめのように思える資格ですが、一方で、価値と言う面で考えた場合そこにある種の限界もあります。その資格の限界と言うものが「有資格者の増加」です。あなたが取得を考えている資格は、有資格者が少ないので価値がある訳ですよね。

 資格というものの認知度が上がり、一般的になったとは言っても、さすがに運転免許証のように誰でも持っているのが当たり前という訳ではありません。自動車の運転免許証は現状では持っていて当たり前の免許。運転免許証は車を公道で走らせることができる資格を与えられる訳ですから、一種の資格と言っても問題ありません。しかし、資格であるにも関わらず、特に自慢できるものでもありません。

 通常の人ならば、教習所にしっかりと通えばよっぽどのことがない限りは、取得が可能なものです。ですから、合格者を振るいにかけるという概念があまりないため、運転免許証は少し資格としての性質が異なると言えます。しかし、運転免許証の取得が難しいもので、誰でもが取得できるものでなかったとしたらどうでしょう。

 一般的に、あなたが取得を目指している資格は、取得者(合格者)が少ないからこそ価値があると考えて良いでしょう。ここが運転免許とは違う点であり、当たり前のことのようですが再認識しておく必要があります。

 例えば、日商簿記検定を例に挙げて考えてみます。ある商工会議所における、日商簿記検定1級の受験者はだいたい各回25〜30名前後となっています。そして合格者は、およそ10%の2〜3名程度。この例を考えるならば、1回の試験で日商簿記検定の1級取得者はこの地域のの約30万人という人口のなかで2〜3人しか輩出されないことになります。

 これが資格取得者(資格合格者)が有利である事実の典型例です。どう考えても、合格者の希少価値は大きいですね。日商簿記検定は厳密に言うと資格ではなく、検定と言われるものですが、日商簿記の中でも1級試験については国家資格と比べても価値の高いものとなっています。

 しかし、これが一度に100名輩出されてしまったらどうでしょう。いわば、資格取得(資格合格者)における「値崩れ」が起こることになります。値崩れとは、物が大量にあるが故に生じる価値の減少と考えることができますね。

 世の中では、希少性のあるものについては、特に価値や評価が高い、これはその通りです。特に日本人は、「〜限定」とか「〜のみ」、などと言われると非常に弱いと言われています。そして、資格にもこれが当てはまる訳です。

 まさしく、「有資格者がまだまだ少ない今がチャンスであり、価値が高い」 と言えそうです。どの資格試験も少なくても毎年1回は実施され、その都度取得者や合格者が増えているわけですから、これは普遍的に当てはまるといえます。

 資格は自分自身の永遠の財産であることは事実ですが、一方で資格も実際はナマモノであるという側面も否定できません。ですから、既に目指す資格試験が決まっているのであれば取得を急いだ方が絶対に良い。あなたの周りの人がまだ気付いていない、気付いてはいるが行動を起こせないでいる…・そんな今だからこそあなたにはチャンスが広がっているのです。


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