地方公務員一本狙いは危険
公務員試験は基本的には一本狙いは危険です。就職試験で一社しか受けない人はいませんよね。
ただ、中には本命の企業のみに専念して、それがダメだった他の企業にアタックすると言う就職活動の方法もあります。
しかし、公務員試験の場合は、試験日程の関係から、ダメだったら次の試験、とそう上手くいかないことがあります。企業の就職のように、すぐに面接や試験を行ってくれるわけではなく、事前に受験願書を提出して、その上で公務員試験を受ける必要があります。
ですから、一本に絞り込むというのは危険です。また、一本に絞り込む必要もありません。
どうしても、行きたいところが一つしかない、という人はあまりいません。やはり、受験生の本音としては「一応、ここに最も行きたいが、公務員ならばどこでも良い」という人が圧倒的多数です。
例えば、本命に落ちてしまって、押さえの公務員試験に合格したとします。この場合、押さえを蹴ってもう一年本命に合格するために勉強を続けると言う人はほとんどいません。また、このような場合でも、とりあえず押さえのところで働きながら、さらに本命のために勉強を続けるという選択肢もあります。
就職して資格試験の勉強をしているのとは異なって、公務員試験の場合は「お金を稼ぐための試験」ですから、そう何年も挑戦するというわけにもいきません。第一希望でなくても、とりあえず働いてみればそれはそれで満足できる生活が待っているようです、現実は。
ですから、地方公務員試験で、かつ一箇所のみに絞っている人は、かならず併願しておくことをオススメします。国家公務員試験と違って、地方公務員試験は年度によって実施されない場合があります。
そして、たいていの場合、それは受験申込までわかりませんから、その段階で他の試験の申し込みが終了していた場合、どの公務員試験も受験できなくなる可能性があります。
また、地域によっては地方公務員試験(県庁、市役所、役場など)の人気が圧倒的に高いところもあります。国家公務員に比べて地方公務員の採用人数は少ないの一般的ですから、倍率が異常値になることもあります。
考え方として、地方公務員試験はオリンピックに近い要素があります。つまり、メダルをもらう枠程度の人数しか採用枠がありません。ですから、地域によっては合格することが非常に難しい場合もあります。一方で、国家公務員の場合にはオリンピックのメダルほどの大変さはありません。どちらかと言うと、資格試験に強い要素を持っています。つまり、上位数%が合格できるという感覚です。
注意が必要なのは、地方公務員の方が国家公務員に比べて採用枠が小さい、だから地方公務員の合格は難しいということが必ずしも当てはまるわけではない、ということです。地域によっては、受験者の層が薄く、それほど競争が激しくない場合があります。
具体的には、公務員予備校がない地域などは、公務員試験の勉強をする手段が限定されていますので、ちょっとしたレベルに到達するだけで上位で一次試験を通過することができることもあります。
このような事例は、数多く存在していますが、基本的には受験者の層は毎年変わってきますので、それに期待しても仕方ありません。
一般的な傾向として、国家公務員試験に合格できる実力がある受験生は、地方公務員試験も突破できる可能性が高いです。これが結論になります。ですから、地方公務員試験一本狙いの受験生も、照準を国家公務員に設定して、国家公務員に合格できるための勉強をする。
そうすることで、結果的に国家公務員試験と地方公務員試験のダブル合格が可能になります。あとは、どちらに行くか合格してから決めれば良いことでしょう。
勉強の基準(到達度)を設定するのには、国家公務員試験の受験を設定した方が勉強もスムーズです。国家公務員試験と地方公務員試験の勉強内容はほとんど変わりませんから、リスク回避という意味でも併願を是非おすすめします。
公務員試験に合格するためのポイント
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