分野や内容をまたがって問題を横断的に回転させる







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複数科目をぐるりと横断しながら繰り返し回転させる

ほとんどの資格試験で勉強する内容は1科目だけではありません。多いものでは10科目以上勉強しなければなりません。資格試験によって1科目分量、科目数は異なりますが、一般的にこの分量と科目数が多くなればなるほど試験は難しいものとなってきます。

1科目だけだと完璧にできるのに、科目が複数になると頭が混乱して訳が分からなくなる、という人は多いものです。例えば、社会保険労務士はいくつかの科目で試験が構成されていますが、科目ごとの内容が似たものが多くなっています。

このため、勉強済み科目が増えていくと頭がゴチャゴチャになり、どこの科目の知識だったか訳が分からなくなり頭が混乱してきてしまいます。

まずは1科目ずつ押さえることが必要

複数の科目がある資格試験の場合は、資格学校の講義の進捗に従って1科目ずつ押さえていくことが重要です。次の科目に移行すると、以前勉強した科目のことはほとんど忘れてしまいますが、気にする必要はありません。人間はそもそも忘れる動物です。

仮に忘れたとしても、テキストにしっかりと書き込みをしてあれば、それを見ることによって思い出すことができます。また、復習をしっかりとやっていれば、全く訳が分からなくなる、ということはありません。定期的に問題を「読む」などの作業を繰り返して、頭のメンテナンスをしっかりとやっておけばそれほど大した問題ではありません。

しかし、1科目ずつ(つまり、講義の進捗に応じて)しっかりと繰り返し復習をしておかないと、予想以上に記憶していることの質が低く、それに伴い理解力も落ちて、早々にすっかり忘れてしまうことが確認されています。ですから、学習初期の段階では、今やっている科目の問題を繰り返し読んでおくことと、忘れてもすぐに思い出すことができるように、テキストや問題の解説にしっかりとメモをとっておくことが要求されます。

仮に【A科目】【B科目】【C科目】と3つの科目がある資格試験を勉強しているとします。この場合、最初は【A科目】から勉強していくことになりますが、【A科目】を勉強している時は当然に復習対象は【A科目】です。【A科目】のみをひたすら復習することになります。

続いて【B科目】に勉強範囲が移行しますが、この時に優先すべき復習対象は【B科目】です。【B科目】の復習を優先して行っていると、【A科目】の内容を忘れてしまいますが、それはある程度仕方のないことです。それを前提として、【A科目】の復習は【B科目】に移る前に徹底してやっておけばいいことです。

このように、講義の進捗に沿った科目をしっかりと復習していく方が問題をこなすうえでやりやすいようです。そして、余力があれば【B科目】の復習の合間に【A科目】の問題をペラペラ眺めておけば、【A科目】の内容をすっかり忘れてしまうということもありません。ただし、【B科目】の講義を受けているときは、やはり【B科目】の勉強を優先すべきです。

このように、勉強した内容を忘れてしまったとしても、思い出すためのツールをしっかりと整備しておけば何の問題もありません。一時的に多くの科目を頭に詰め込むことによってゴチャゴチャになることがありますが、この場合であっても【今勉強している科目】を優先的に考えていけば良いのです。

極端な話、前に勉強した科目については、それを勉強した時点でしっかりと復習さえしていれば、次の科目に進んだ段階で頭から切り離しても問題ない、と考えても良いのです。

上記の例で【C科目】に移行した場合も同様です。【C科目】を中心に学習を進めていけば結構です。

注意したいのは、【C科目】の勉強をしている時に、忘れる恐怖心から【A科目】【B科目】の復習も並行してやろうと強く思わないことです。日々の勉強において、復習できる量には限界があります。ましてや、講義を受けながら復習を行う勉強初期から勉強中期では、講義にほとんどの時間を取られ復習がままならない可能性が高いです。

そのような場合に、「以前の科目もやらなければ忘れてしまう」という理由で、いろいろやろうとすると、今やっている科目の勉強(問題をやることや理解)が不完全になり、後で思い出したりすることができなくなる可能性もあるのです。忘れることが怖いのではなく、忘れたときに思い出せなくなるのが怖いのです。ですから、一科目ずつしっかりと押さえていくことが必要です。

直前期は横断的に

試験が近くなると、全ての科目を横断して勉強する必要があります。先の例だと、【A科目】【B科目】【C科目】を並行して復習していくことになります。

この時期は、資格学校の講義も終わっていて、あるとしても答案練習(問題演習)でしょう。答案演習がある講座であれば、この答案練習に向けて勉強をしていきます。答案練習がある科目の順に復習していけばよいでしょう。ですから、【C科目】の講義が終わった段階で【A科目】の復習を再度していくことになります。

その場合、今度は【A科目】を重点的にやります。【B科目】や【C科目】の復習の必要は特にないでしょう。むしろ、そのような余裕はないと思います。資格学校で実施される【A科目】の問題演習(通常テスト形式が多い)に向けてA科目のみを勉強して行きます。

それが一通り終わると、本試験の直前の時期に到達しているはずです。この時期には、自分で勉強する科目を管理していく必要があります。資格学校の講座を受講していれば、答案練習(科目ごとの最終調整)まではそのカリキュラムで自動的に行わざるを得ません。

重要なのは、そこから後です。ここからは、個人がスケジュールを管理して問題をこなしていくことになります。ここで必要なのは、科目を横断的に勉強していくことです。

今までは3科目について、個別にその知識を抑えていく作業をしていました。しかし、本試験では1日で全ての試験を行うケースが通常ですから、全ての科目において「みんなが知っている基本的な問題を正確に正答できる」状態にしておかなければなりません。

この状態にするためには、複数の科目を同時並行して勉強していくことが求められるのです。その方法にはいくつかありますので別の章でご紹介していきます。

横断して勉強(問題をこなす)ことを、一般的に「皿回し学習」などということが多いです。1科目が1枚ノンお皿のイメージです。考え方としては、異なる形状のお皿が3枚あると考えてください。これが科目に該当します。

そして、まずは1枚ずつのお皿を回せるようにします。お皿は科目ごとに内容が異なるように、形状が異なっています。ですから、まずは1枚ずつ回せるような訓練が必要です。これができるようになるためには、1科目ずつ正確に押さえていくしかありません。

そして、3枚をそれぞれ1枚ずつ回せるようになったら、次は複数枚を回せるようにします。この時に、複数回すことの練習はしていませんから、上手く同時に回せることができません。それが、頭が混乱する要素です。つまり、グチャグチャした状態です。

しかし、いつの日か3枚をクルクルと回せるようになります。この状態を本試験の前日までに維持できるようにすることが必要となってくるのです。これができるようになったときには、完全に1つのお皿が自分のものになっています。そして、頭が非常にクリアになった状態とも言うことができます。




直前期の過ごし方


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