復習には記憶力が高まる効率的なタイミングがあります







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復習は無暗にやるよりタイミングで行う方が効果的

復習には継続的に行うことが重要でした。これには正直言ってポイントはありません。一つだけ確実に言えることは、全ての合格者は復習をしっかりとこなしている、という事実があるだけです。ですから、あなたも合格を目指す以上は復習をせざるを得ないという結論になります。

復習のやり方としては、「決まった時間に」「決まったものを」「決まった方法で行う」ということになります。ですから、復習の3要素は「何を」「いつ」「どのように」で表すことができます。

一つ一つみていくことにしましょう。

1.「何を」

資格試験に合格するためには「みんなが知っている基本的な問題を正確に正答すること」が絶対条件です。ですから、みんなが知っている問題が復習の対象となります。みんなが知っている問題とは、いわゆる問題集の問題です。問題集には大別すると「スクールで配布される問題集」と「過去問題集」の2つがあります。

これはどちらも重要です。スクールの問題集は基本的な論点が網羅されているため、みんなが知っている問題だと思って構いません。過去問題集は、繰り返し出題されることから重要度は極めて高いものですし、特に独学者の必須の勉強アイテムとなっています。

要するに、復習対象は「スクールで配布される問題全て」と言えます。これらの問題集の優先付けをあえてするならば、最も重要な順から、

  • 過去問題集
  • 模擬問題集
  • 通常の問題集

となります。本試験でどの問題と似たものが最も出題されやすいか?という観点で考えれば、問題の優先順位は見えてきます。過去問題集は本試験で繰り返し出題されていますから最も重要です。続いて、資格スクールの模擬問題も過去の傾向を踏まえ、最新の改正項目やトピック項目を盛り込んだ予想ですから重要です。

ただし、模擬問題については通常は本試験の直前期にならないと配布されません。ですから、勉強を始めた頃や本試験が迫るまでの期間は、過去問題集とスクールで配布される通常の問題集を中心に復習をすることになります。

テキストを読むことが復習だと考えている方も多いですが、テキストを読んでもその全部が重要な部分ではなく、しかも内容が頭には入ってきません。問題はテキストのポイントを要約したものと言うこともできますし、問題をこなす過程で必要に応じてテキストを行ったり来たりしますので、問題のみを復習のツールとします。テキストは分からないことを調べるためのツールとして使えば十分です。

2.「いつ」

人間の脳の仕組みが最近の医学ではかなり解明されてきています。その難しい話は別の章でするとして、「いつ」というタイミングも重要ですが、それ以上に「頻度」の方がよほど重要です。頻度と言うのは、何回復習するのかということですが、高確率合格法では3回ルールという基準を設定しています。これは最低値ですから注意してください。

3回ルールと言うのは、最低でも3回は同じ問題を復習しなければならないということです。3回で十分なものとしては、明らかに自分の過去の知識で正確に間違えずに解ける問題や、一般常識的な問題で自分にとって簡単な問題などの場合です。それ以外は、例え問題をこなしている段階で簡単だと思っても3回では少し不十分です。できれば5回以上を推奨しています。

時間もない中で、5回もできないよ、と思われるかも知れませんが、実は5回でも少ないくらいなのです。人間の記憶のメカニズムから言って5回以上問題をこなすのはやはり必要です。問題をやる方法を工夫することで5回以上反復することは可能ですから、ご安心ください。

本試験までに最低でも問題を3回以上こなすことがノルマです。ノルマと言う言葉は嫌な言葉ですが、強制力が必要なため敢えてノルマと言わせてもらっています。

ただ、後になればなるほど問題の量が増えてきて復習が大変になってきます。この時に役立つのが問題集につけたチェック印です。チェックについては問題集に書き込みはしない、を参考にしてもらうとして、自分にとって確実に今のレベルで解ける問題は復習対象から外しても良い(その場合であっても3回は復習が必要)わけですから、問題のチェック印を参考に問題を除外することができます。

一方で、何回やっても正確に解くことができない問題はこなす頻度をアップさせる必要があります。3回ではとても足りないでしょう。

さらに注意すべきこととして、問題が解けるだけではダメで、「正確に解ける」ことが要求されます。これは、不合格者のほとんどの人が「みんなが知っている基本的な問題」を落としているからです。どんなに簡単な問題であっても、本試験では正常な判断ができない可能性があります。問題が簡単すぎて、瞬時に答えが出せるにも関わらず、「こんなに簡単なはずがない」と深読みして、みんなができる問題を落としてしまうケースも非常に多いです。

正確に正答するためには、知っているだけでは不十分なことも多く、完全に押さえている状態にしておく必要があるのです。今できる問題でも、復習をサボることによって自分の中で難問になってしまうことも多いです。復習を減らすことができる問題はそれほど多くないと予め考えておいて良いでしょう。だからこそ、問題を溜めないように日々コツコツと復習をする必要があります。

3.「どのように」

ここが肝心です。復習が嫌になるケースとして多いのが「さっぱり覚えれない」「また間違えた」というものがあります。私もそうですが、前回は簡単にできたのに、1週間くらい経ってから見たら、全く忘れているということは多いです。その場合、やる気を喪失することになります。そして、「自分には向いていない」→挫折となってしまう人が多いのです。

これを回避するためには、「そんなに簡単に覚えられるものではない」という考え方をしっかりと持つことです。この考え方が腹に落ちると、だから復習を工夫しなければならない、だから何回もやらなければならない、というように復習に対する見方が変わってきます。

そもそも人間の記憶力は曖昧です。忘れるようになっている、と考えても良いくらいです。あなたは1週間前の夕食に何を食べたのか覚えていますか?思い出せないはずです。このように、日々同じようなことを繰り返していることは忘れやすいのです。しかし、1週間前にパーティーがあったとすると、何を食べたのかを覚えている可能性は高くなります。

このような性質を利用して、どのように効率的に記憶するのか?ということを主眼とした勉強方もいろいろあります。高確率合格法では、そのような方法もたくさん知っていますが、それはノウハウ的なことですから、別の章で述べることとして基本的には勉強したことはすぐ忘れてしまうわけです。

この「忘れることが当然だ」を出発点として、高確率合格法では「無理に覚えようとしない」という復習方法をおすすめしています。ですから、復習の方法としては、問題を解くのではなく「読む」ことを推奨しています。

「解く」と「読む」の違い

問題を解くとは、ウンウンうなってその問題に対する答えを考えることです。しかし、実際は考えているのではなく、記憶したものを思い出そうとしているに他なりません。そもそも、知らないことは考えることすらできないはずです。ですから、問題を解くという作業は、自分の記憶を呼び起こすことをしていると言えます。

しかし、人間は忘れる動物ですから、忘れているものを呼び起こそうとしても無理なわけです。ですから、学習初期の頃は、問題を解く必要はありません。解くのではなくて、問題を読むのです。問題を読んで頭にその内容を叩き込むことが重要です。

この作業をやらずに、問題を見てウンウンうなっても問題など解けるはずがありません。多くの受験生は、問題を読まずにテキストを読んでからその知識を持って問題を解こうとします。しかし、問題を知っている状態にするのが目的ですから、テキストではなく問題を読むことの方が効率的です。

つまり、問題を読むということはテキストの重要部分を読んでいることと同じことなのです。読んでいるだけですから、別に解けなくてもストレスが溜まることはありません。感情を持たずに、ただひたすら問題を読んでいく作業を続けていけば良いのです。

経験上、2~3回ほど一定の周期で読み込めば、内容が頭に入っている状態になります。そして、それ以降から解き始めるという作業を開始します。要するに、最初の2回ほどはインプットを行って、その後の数回でアウトプットを行うということです。それを問題集のみで行うことが特徴です。

これによる効果は大きく、最初から問題が解けないというストレスを抱えることなく問題をこなすことができますから、継続さえできれば挫折の可能性は極めて低くなります。そして、アウトプットをする頃には、すでにその問題は2回から3回は読んでいますので、問題を解くことができるようになります。

アウトプットの段階で解けなくても、そこでストレスを感じる必要はありません。なぜならば、人間は忘れる動物であり、そもそもそんなに簡単には覚えることができないからです。ですから、解けなかったら、まだ覚えていないわけですから、考え方を変えて「読む」作業をすれば良いのです。

このようなことを繰り返していくと、かならずほとんどの問題を解くことができるようになります。ですから、解くことよりも「読む」ことに重点を置いてみてください。




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