通信講座と通学講座で合格率ってどう違うのか







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通信講座の合格率って低いの?それとも高いの?

通学講座と比べて通信講座の合格率が低いというのは良く言われているところです。本当のところはどうなのでしょう。

合格率の考え方

合格率とは、資格試験を受験した人に対する合格者の割合のことです。100人受験して、10人合格すれば合格率は10%です。

ところで、資格学校の場合、この受験者100人をどのように正確に把握するかで合格率が異なってくる場合があります。

仮に、100人の講座受講生がいたとします。この場合、100人全てが資格試験を受験すれば受験者は100人ですが、何人かが挫折して試験を受験しなかったとします。だとすると、その受験しなかった講座受講生を含むか除くかで合格率(講座受講生の合格実績)は大きく変わってきます。

  • 100人の受講生が全員受験して合格者が10人の場合、合格率は10%。
  • 100人の受講生のうち50人が受験して合格者が10人の場合、合格率は20%です。

普通に考えれば、講座を受講していたとしても資格試験を実際に受験しなかった人は合格率から除くのが妥当でしょう。宝くじは買わなければ当たりませんが、資格試験も受験しない限り合格することはないので、合格率(合格実績)に算入するのはおかしな話です。

修了率とは?

合格率と異なる概念に、修了率というのものがあります。修了率とはその講座を受講した人に対する受講修了者の割合です。

100人の講座受講生がいて、90人が受講を修了すれば修了率は90%です。このように、修了率というのは、合格率とは関係ありません。あくまで、どのくらいの割合の人がその講座を最後まで受講したのかという比率であって、受講を修了しても資格試験を受験しない人もいますから、修了率が高ければ合格率が高いというわけでもありません。

しかし、一般的に講座を修了する人は一通りの勉強はしていますから、講座を修了しない人に比べて合格率は高くなります。

資格学校でも正確な合格率を把握するのは難しい

最近では、個人情報の取扱いが厳しくなり、資格試験の合格発表においては受験番号での発表が一般的になってきました。昔は受験者の名前が発表されていましたが、最近では受験番号による発表のため、誰が合格したのか正確に把握するのが難しくなっています。

これは資格学校においても同様で、今までは合格発表の合格者の名前を講座受講生の名簿と照合すれば合格者の把握を行うことができました。しかし、受験番号の発表では資格学校が単独に合格者を把握するのは極めて困難であり、受講生の協力が必要です。資格学校でも各受講生の受験番号を事前に把握していると言うことはありません。通常は受験申込は個人が自らの責任で行うことになるからです。

通学講座の方が合格率が高くなる傾向の仕組み

通学講座の方が合格率が高いと言うイメージを持つ人が多いようですが、結論から言うと、通学講座と通信講座の合格率がそれほど大きく変わることはありません

通学講座の方が合格率が高いと言うのではなく、通学講座の方が合格率が把握しやすいということなのです。通学講座は出席したか欠席したかが資格学校サイドで明確に分かります。つまり、修了率はかなりの精度で把握することが可能です。多くの資格学校では修了したかどうかの判断を 80~90%以上の通学率で行っています。

資格学校が合格率を発表していたら注目してみてください。多くの場合、「講座受講修了生(講座出席率90%以上)のうち合格者の割合」などと書いてあります。

一方で、通信講座の合格率がそれほど多く発表されることはありません。その理由は、通学講座と違って修了率の把握が難しいからです。 どこでもいつでも自由にできるのが通信講座ですが、これは逆に言えば資格学校では受講生が全て勉強を修了したのかどうかの判断ができないということになり ます。

結果的に、通信講座では修了率の把握が難しくなり、合格率を把握するとしたら通信講座全受講生のうち合格者の割合を算出するしかありません。通学講座が修了率を基準にしているのに対し、通信講座では修了していない人も合格率の計算に含まれることになりますから、当然に通信講座の合格率は低くなります。

合格者の追跡も通信講座は難しい

さらに、通信講座では通学講座以上に合格者の追跡も難しいものとなっています。受講生が合格したかどうかを確認するためには2つの方法があります。1つは、事前に受験番号を資格学校のほうで聞いておく。2つ目は、合格発表後に受講生から合否報告をしてもらう。

通学講座であれば、事前に受験番号を聞く事ができる確率は高くなります。受験票が来るタイミングは資格学校で把握できますから、講義中にでも受験票を持ってきてもらって控えることが可能です。

通信講座の場合、事前に受験番号を聞くことは難しいです。受講生と顔を合わせることはありませんので、通常は合否報告をしてもらう形 になります。しかし、合否報告も全ての受講生が強力してくれるわけではありません。不合格の人は別として、合格した人ならば報告ぐらいしてくれそうなもの ですが、意外と合格しているのに報告してくれない人も結構います。

このように、通学講座の方が合格率が高くなるという傾向は事実ですが、それは講座修了率の正確な把握や、実際の合格者の把握が通学講座の方が高い精度で行えることが最大の理由となります。

通学講座も通信講座もそれほど合格率は変わらない

通信講座でも通学講座でも講座の修了者に対する合格者の割合はそれほど変わりません。しかし、修了率は通学講座の方がやはり高いです。それが通学講座の最大のメリットである「強制力」や「束縛性」の結果なのです。

講座を修了したからといって合格できるわけではありませんが、修了することは合格のための最低条件といえます。ですから、通信講座を受講する場合には、しっかりと最後まで修了することを大前提に勉強をしていく必要があります。

最後まで修了することができれば、通学講座の受講者と有利不利な点はありません。修了した者のうち、合格できるかどうかのポイントは 自宅での復習を中心とした勉強の量などで決まります。この点は、むしろ通信講座の受講者の方が自宅等で講義を受けたりして勉強する習慣が身についているので有利と言えるのではないでしょうか。




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