公務員試験の唯一ともいえる受験資格は年齢制限

公務員試験には年齢制限が設けられています。

通常は、資格試験と公務員試験が並列で語られることが多いですが、資格試験には年齢制限がそれほど存在しないことに対して、公務員試験の場合には年齢制限が存在しています。

資格試験で年齢制限が存在する場合には、ほとんどの場合が年齢の下限を決めるものです。

例えば、短大卒業以上などという表現は、短期大学生以上しか受験することが出来ません。短期大学を卒業するためには一定の年齢にならないと不可能ですから、下限を指定しているとも受け取れます。

一方、公務員試験の年齢制限については、上限が決められています。例えば、30歳までなどが一般的ですが、これらは国家公務員試験であれば募集職種によって異なりますし、地方公務員試験であれば年齢制限はその地域地域で異なるものとなります。

いずれにしても、公務員試験は年齢制限が上限を定めていることから、受験者は自分の人生の中で一定の期間しか受験するチャンスはないことになります。

年齢制限の意味するもの

公務員試験に年齢制限があるのは、公務員試験の性格上、就職試験の要素が強いためと考えることができます。就職や転職の際にも、年齢制限が設けられたりしていますが（最近では撤廃の動きがあります）、これと同様に考えることができます。

公務員として、早い段階から採用され、スペシャリストやゼネラリストになって欲しいという意味合いもあるのかも知れません。いずれにしても、公務員として働く世界は民間とはまた別の特殊性もあります。そういったことも考えて、年齢制限を設けているのだとも言えます。

年齢制限の是非を論じてもあまり意味はありません。現実問題、年齢制限があるという事実は存在しています。ですから、公務員になりたいのでれば、年齢制限があるという前提のもと、短期間で合格を狙うことが重要になります。チャンスは常にあるわけではありません。