第80回 3級リテールマーケティング販売士過去問
「マーチャンダイジング(1)」(平成29年7月8日)
第1問 商品の本体要素(正誤問題)
次のア~オは、商品の本体要素について述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。(15点)
ア 商品の一次品質であるデザインは、商品を構成する基礎的な要素であり、二次品質である機能や性能は、商品の市場性を高める質的な要素である。
イ 商品の色彩は、商品本体や店舗のプロモーション活動だけでなく、品種や品位の区別、嗜好上の満足向上、心理的効果などにも関連している。
ウ ブランドとは、消費者へメッセージを伝えるための重要なシグナルであり、個々の商品を効果的に認知、記憶させるようなブランドネームがその中核となる。
エ デザインは無形資産であり、その法的保護としては、意匠法による意匠登録制度などが広く活用されている。
オ 消費者側から見たよいデザインの商品とは、美しく、使いやすく、修理しやすく、処分が容易なものであり、それを所有し、使用する喜びと楽しさを増大させるものである。
第2問 商品計画の基本知識(正誤問題)
次のア~オは、商品計画の基本知識について述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。(15点)
ア 小売業の商品計画は、ターゲット顧客のニーズに応える商品を選別し、一定の連続性や関連性を保持して商品構成を行うことであり、一般的に品揃え計画と呼ばれる。
イ 小売業の方針として商品構成の差別化の方向性を打ち出したものが商品コンセプトであり、商品計画の第一歩はその確立から始まる。
ウ 1店舗における商品構成の基本は、比較選択購買や関連購買が可能となるように、大分類・中分類・小分類へと順に商品カテゴリーを分類し、品目構成を行うことである。
エ 店舗の品ぞろえの特徴を明確にするためには、できるだけ多くの顧客ニーズに応えられるような差別化政策を採用することが基本となる。
オ 顧客からみた豊富な品ぞろえは、品種の豊富さである「品ぞろえの幅」と、品目の豊富さである「品ぞろえの広さ」によって特徴づけられる。
第3問 多頻度小口配送(文章穴埋め問題)
次の文章は、多頻度小口配送について述べている。文中の〔 〕の部分に、下記に示すア~オのそれぞれの語群から最も適当なものを選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。(15点)
小売業が売場の〔ア〕をできるだけ抑えることで、〔イ〕を高めるために行う配送手段を多頻度小口配送という。多頻度小口配送が定着した背景には、POSシステムや〔ウ〕などによる情報通信技術の進展によって、商品の販売状況が納入者側に迅速に伝わるようになったことが挙げられる。
多頻度小口配送には、商品の鮮度保持や〔エ〕の低下などのメリットがある一方、納入者にとっては物流コストの上昇原因となる、今後は、供給業者のつながりである〔オ〕を全体としてとらえて、物流システムの再構築をはかる必要がある。
【語群】
ア 1.装飾 2.面積 3.販売員 4.在庫
イ 1.商圏規模 2.売上仕入 3.委託仕入 4.当用仕入
ウ 1.JAN 2.SPA 3.EOS 4.EAN
エ 1.欠品率 2.原価率 3.人件費 4.一般管理費
オ 1.リテールサポート 2.サプライチェーン 3.カテゴリーキラー 4.ストアコンパリゾン
第4問 データによる在庫管理(文章穴埋め問題)
次の文章は、データによる在庫管理について述べている。文中の〔 〕の部分に、下記に示すア~オのそれぞれの語群から最も適当なものを選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。(10点)
商品回転率は、以下の計算式で求めることができる。
商品回転率=年間売上高÷〔ア〕
商品回転率は高いほど望ましいが、その値だけで小売業の経営を判断するのは早計である。商品の販売効率を判断するためには、商品回転率が高い商品と、〔イ〕が高い商品の両方を含めて検討する必要がある。そのため、商品回転率に加えて、〔ウ〕での利幅の度合いを組み込んだ〔エ〕が使われる。〔エ〕は、商品回転率に〔イ〕を掛けて得られた数値であり、在庫の〔オ〕を表している。
【語群】
ア 1.商品在庫高(売価) 2.在庫金利高 3.粗利益高 4.発注数量(発注単位)
イ 1.欠品率 2.粗利益率 3.流動比率 4.変動費率
ウ 1.品種レベル 2.店舗レベル 3.単品レベル 4.ブランドレベル
エ 1.交差比率 2.原価値入率 3.売上高総利益率 4.損益分岐点比率
オ 1.利便性 2.関連性 3.生産性(販売効率) 4.多様性
解答例
第4問以外(各3点×5×3問)
第4問(各2点×5×1問)
ア | イ | ウ | エ | オ | |
---|---|---|---|---|---|
第1問 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 |
第2問 | 1 | 2 | 1 | 2 | 2 |
第3問 | 4 | 3 | 3 | 1 | 2 |
第4問 | 1 | 2 | 3 | 1 | 3 |
第80回3級リテールマーケティング販売士過去問(H29年7月8日)
販売士検定情報サイトNo.1
おかげさまで販売士の情報量No.1!
3級から1級まで対応しています。
2008年の運営開始から更新を続け、情報量が多くなっております。販売士合格へ向け有効にご活用いただくために、サイト内をゆっくり循環して散らばった宝の情報を掘り当ててください。基本的には、各級ごとに情報をまとめてあります。