面接カードをギリギリまで考えぬいて作る
公務員試験の最終関門は面接試験です。面接試験が実施されない公務員試験はありませんので、筆記試験とともに必ず通らなければならないプロセスです。ここでは、主流である個別面接について説明をしていきます。
筆記試験をしっかりと勉強していて、高得点であるいは上位で筆記試験を突破すれば面接試験は心配ありません。いつも通りの自分で、そして無難に面接を行えば良いのです。
この、無難に行うというのが最も重要で、公務員試験の面接試験においては目立つ必要も、極端に気合を入れる必要もありません。
ところで、面接試験では志望動機の内容や質を固める必要があります。
しかし、面接試験まで到達することができれば、あなたの中には公務員になりたいという気持ちが強くなっており、そして、社会的な観点を踏まえた志望動機を組み立てることはそう難しくありません。
それは、公務員の筆記試験の勉強を通して、自分が成長していることの証拠です。これから公務員試験の勉強を始める受験生にはこの感覚は良く分からないと思いますが、心配しないでください。あなたも、面接試験に到達する頃には中身のあるしっかりと志望動機を組めるようになっています。
面接試験においては、事前にいわゆる面接カードというものの記入を求められます。通常、面接の日程案内とともに郵送され、一定期日までに提出するよう指示があります。面接カードとは、内容的な履歴書を変形させてより面接時に質問をしやすくなっている質問票というイメージです。
面接カードは特定の決まった雛形というものは存在しません。受験する公務員試験によって全て雛形は異なると考えて良いでしょう。しかし、内容は共通していて、一般的な履歴書の内容に志望動機を加えたというものが大半です。
この面接カードをとりあえず適当に記入して提出する受験生も中にはいるようですが、この面接カードは面接時の質問のベースとなるものです。つまり、この面接カードを基に面接官が質問をしてくると考えてもらって構いません。面接官はあらかじめこの面接カードに目を通していることが多いようです。
ですから、面接カードは非常に重要です。記入項目が多い割には記入スペースが少ないことが多いため、聞かれていることに要点を端的に記述しなければなりません。この作業は非常に慎重に行う必要があり、制限時間ギリギリまで考え抜くのが良いでしょう。
また、字も丁寧に記入します。字はその人をあらわすとも言いますが、最大限丁寧な文字で記入するようにしてください。綺麗に書く必要はありません、丁寧に心を込めて書きます。この際に、文字の大きさを統一すると読みやすくなり、また、文字間隔は詰めすぎず空きすぎず一定間隔を保つと良いでしょう。
まずは、提出用の原本を3枚程度コピーして一度書いてみます。それをベースにして、内容を検討し、最終的に丁寧に清書するという流れですが、ここまで来ると筆記試験の勉強もしていないはずですから時間を全て注ぎ込むことが出来ます。他の受験生も丹念に考えを練っていると想定して、最大限の時間を活用してください。
考えれば考えるほど、良いものになっていきます。内容によっては、過去の自分を振り返る必要もあるでしょう。そして、特に志望動機を書かせる場合には、しっかりと考えを膨らませてください。
面接対策の最大のポイントは面接カードの作成に時間を掛けることです。その理由は、面接カードの作成そのものが面接の練習になるからです。前述したように、面接カードを基に面接官は質問をしてくることが多いです。面接のための素材になるものですから、それについて徹底して時間をかけて考え抜いておけば、面接対策はほとんど終わりです。
あとは、面接試験の本番で聞かれたことを答えれば良いだけです。面接官は、あなたが面接カードに記入した内容との一貫性や人物としての誠実さを見ています。面接カードを徹底して考えておけば面接で何を聞かれても自信を持って回答でき、そして、その自信が誠実さと真剣さをアピールすることにつながります。
たまに、面接で緊張してまったく話をできなく人がいますから、一度くらいは友人や家族、あるいは利用している公務員予備校が面接対策をしているのならば練習をしておくと良いでしょう。
面接は自己アピールの場ですが、あまりそれを意識すると舞い上がってしまって極度の緊張から思わぬ失敗をすることもあります。ですから、面接は無難にこなす。その代わり、面接カードで真剣さをアピールする、これが最も効果的な面接対策であると思っています。
実際に私が公務員受験生の面接を指導するときは、面接カードは最低でも5回程度は書き直しをさせます。しかし、繰り返すうちにどんどん良いものが出来上がってくるから不思議です。やはり、考え抜くことでどんどん内容が洗練されるからでしょう。
過去に受験生が大騒ぎして電話をしてきました。、「面接官から、面接カードが完璧であなたが言いたいことは良く分かりました。特にこの面接で聞くことはありません、と言われました。私は不合格決定でしょうか」と言って涙ぐんでいます。私はついつい合格おめでとう、と先走ってしまったことがありました。
このようなことは何度も経験しましたが、そのぐらい面接カードと言うものは重要ですから、作成に時間をかければかけるほど合格に近くなります。これこそが、面接対策の最も重要な部分なのです。
公務員試験に合格するためのポイント
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