まずは過去問を入手して眺めてみよう







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取っ掛かりは本試験問題を眺めることから始める

資格試験に合格するためには本試験で合格するための点数を得点しなければなりません。つまり、本試験が資格試験で言うところの「敵」になる訳です。そして、敵を攻略するためにはあらかじめ敵をよく分析しなければなりません。

資格試験の敵を分析するのはそれほど難しいことではありません。なぜならば、実際の本試験で出題された試験問題は、過去問という形で基本的に公開されています。

ですから、まずは目指す資格試験の過去問を入手して「敵」を十分に知っておくことが重要なのです。

これにより、どのような問題が、どのくらいの量で、どのような形式で出題され、どの程度の時間で解かなければいけないのかを判断することができます。

まずは、資格試験を目指す者のたしなみとしてこの「過去問を見る」という作業は是非やって頂きたいと思います。同時に、過去問は最後まで合格のための超重要なツールに位置づけられます。

過去問の限界

過去問を見ることで、実際に出題された過去の本試験問題が明らかになります。しかし、実は過去問には限界というものがあります。それは、主に以下の2つです。

  • 最新の内容は反映されていない
  • あくまで出題された問題しか分からない

過去問は過去に出題された問題ですから、最近の法改正などには対応していません。そのため、現在では全く異なる内容になってしまっているもの(つまり、陳腐化した問題)もあります。例えば、法律が改正されてAが答えだったものが、Bになってしまうようなもの。

しかし、これらはあくまで傾向を知るという意味で過去問を使うのであれば、何ら問題はありません。AがBに変わったということよりも、どの法律が出題されているのか、どの論点が出題されているのかということの方がよほど重要です。しかも、資格学校が配布する過去問集や市販の過去問集では、古くなった問題は新たな解釈を加えて問題や解答を修正したものを掲載しています。ですから、問題演習をする際にも、現在の解釈に基づいた知識で対応すれば良く、それほど大きな問題ではありません。

見えるているものだけが勉強範囲ではない

2つ目の過去問の限界ですが、こちらが重要です。つまり、「過去問に出題されている問題は勉強範囲の一部であって全部ではない」ということです。

資格試験の勉強は、過去問に出題されている範囲を中心に勉強していくのが最も効果的です。しかし、過去問というのは様々な知識や勉強範囲が複雑に絡み合って問題を構成していることがほとんです。

例えば、10問の問題があったとします。しかし、その1問づつは、1つの範囲から問題が構成されているとは限りません。1問につき、4~5つの勉強範囲から複合的に問題が構成され、全体として1問になっている可能性があります。だとすると、勉強範囲は10問だから10範囲という訳ではなく、50範囲にまで膨れ上がります。

このように、過去問というのは単に総合的な勉強内容が凝縮されて問題として構成されているだけなのです。ですから、問題数が少ないから簡単な試験で、問題数が多いから難しい試験ということではありません。確かに難関試験というのは、覚える量の多い試験、すなわち勉強範囲の広い資格試験を言いますが、これは必ずしも過去問題の出題量からは純粋に判断できることではありません。

出題数が極めて少ないのにも関わらず難関資格試験となっているものはたくさんあります。それは、1問を解くための知識が相当量必要だと言うことを意味しています。しかし、これらの判断は単に過去問を見ただけでは間違った解釈を自分でしてしまう可能性が高いのです。見える部分の裏側にもしっかりと目を配ることが重要になります。

全部のテキストを見る

過去問だけでは判断を誤る可能性があるので、目指す資格試験のテキストを全部見るようにしてください。通信講座などを申し込むとテキストも一緒に配本されますが、順次配布されるというケースが多いのです。この場合、全体でどのくらいのテキストの量になるのか、最初からは分かりません。

全部で5冊のテキストが来ることが分かっている。そして、1冊目は薄いので「これはそれほど分量が多くない資格試験だ」と考えていたら、2冊目以降のテキストが1冊目に配本されたものの数倍あるボリュームだったということも少なくないのです。(通常、1冊目のテキストは入門を意識して薄いことも少なくありません)

かといって、通信講座を申し込んでいるのであればテキストを別途買う必要もありません。本屋に言って、市販のテキストを見れば良いのです。そうすれば、最終的にどの程度の勉強範囲があるのかを最初から知ることができます。これは、内容を見るのではなく、分量を見ることに注意してください。

どのくらいの分量を勉強しなければならないのか、ということを事前に知っておくことができれば、今後の計画の立て方も変わってくる可能性があります。過去問はあくまで凝縮された問題が出題されているだけで、その裏にはたくさんの見えない問題があるということをしっかりと知っておいてください。




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