第79回2級リテールマーケティング販売士過去問






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第79回2級リテールマーケティング販売士過去問
「小売業の類型(1)」(平成29年2月15日)

第1問  メーカーの流通系列化(文章穴埋め問題)

次の文章は、メーカーの流通系列化について述べている。文中の〔 〕の部分に、下記に示すア~オのそれぞれの語群から最も適当なものを選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。(15点)

 メーカーは流通系列化を推進するために、さまざまな〔ア〕を導入し、系列下に置かれる流通業のコントロールをはかっていった。
 〔ア〕の主なものとしては、たとえば、テリトリー制は、メーカーが自社製品の販売業者の〔イ〕を制限する制度であり、販売業者間の競争を一定程度抑制してメーカーにとって効率的かつ効果的な流通活動を行うことが狙いである。
 〔ウ〕は、メーカーが販売業者に対して、競争関係にある他社製品の取扱いを禁止したり、制限したりすることである。
 建値制は、伝統的な日本的商慣行の1つであったが、徐々に崩壊し、〔エ〕を導入するメーカーが多くなってきている。
 こうした流通系列化は、メーカーと販売業者との間に支配・従属関係を発生させ、メーカーによる〔オ〕を容易にしかねないなどの問題がある。

【語群】
ア 1.新業態 2.価格制度 3.新製品 4.取引制度
イ 1.販売数量 2.販売地域 3.販売金額 4.販売目標
ウ 1.専売店制 2.アローワンス 3.コミッション 4.委託販売制
エ 1.スキミングプライス 2.プレステージプライス 3.ぺネトレーションプライス 4.オープンプライス
オ 1.販売先獲得競争 2.不当廉売 3.優越的地位の濫用行為 4.不当表示



第2問 百貨店(文章穴埋め問題)

次の文章は、百貨店について述べている。文中の〔 〕の部分に、下記に示すア~オのそれぞれの語群から最も適当なものを選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。(10点)

 日本の百貨店は1904年に三越呉服店が〔ア〕をしたことで誕生したといわれている。戦前戦後を通じて発展してきた百貨店であるが、バブル経済崩壊後の業績は総じて低下傾向を示していった。消費低迷による高額商品の売れ行きが鈍ったことや、売上高に占める販売管理費の割合が上昇していったこと、新店や売場改装にあてる巨額投資によって〔イ〕が増加したことなどが要因とされる。
 また、百貨店業界は、〔ウ〕が大きな課題となり、1990年代半ばから現在にかけて社員の削減や不採算店舗の閉鎖などが目立つようになった。売場づくりや販売面では〔エ〕などで自前での販売力を高める一方、直営だった売場にテナントを導入することによって運営効率を高めるといった視点から〔オ〕に取り組んでいる。

【語群】
ア 1.会社分割 2.デパートメントストア宣言 3.株式上場 4.のれん分け
イ 1.有利子負債 2.売掛金 3.仕入コスト 4.繰延税金資産
ウ 1.人材育成 2.立地戦略 3.海外進出 4.コスト削減
エ 1.派遣店員 2.自主マーチャンダイジング 3.委託販売 4.消化仕入
オ 1.SCM 2.オムニチャネル戦略 3.構造改革 4.FSP



第3問 ローコストオペレーション(文章穴埋め問題)

次の文章は、小売業のローコストオペレーションについて述べている。文中の〔 〕の部分に、下記に示すア~オのそれぞれの語群から最も適当なものを選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。(10点)

 ローコストオペレーションとは、店舗運営における〔ア〕やシステム化などにより効率化をはかり、コストを極力抑制することである。きびしい消費環境下における店舗運営の基本は、〔イ〕を低く抑えることが肝要であり、コストを基軸とした経営への転換が不可欠である。すなわち、〔ウ〕で成り立つ小売業は、売場面積当たりの〔エ〕というコストを店舗運営の基軸に据えて発展させていくことが強く求められる。同時に高い〔オ〕を維持することもローコストオペレーションの重要な要素である。

【語群】
ア 1.分散化 2.多様化 3.標準化 4.複雑化
イ 1.損益分岐点 2.商品回転率 3.交差比率 4.流動比率
ウ 1.ストアロイヤルティ 2.EC 3.物流システム 4.ヒト・モノ・カネ
エ 1.商品回転率 2.売上総利益 3.減価償却費 4.販売管理費
オ 1.労働分配率 2.商品回転率 3.不動産分配率 4.販促分配率



第4問 流通や小売業に関する理論(正誤問題)

次のア~オは、流通や小売業に関する理論について述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。(15点)

ア 取引総数単純化の原理とは、生産者と消費者の間に流通業が介在することで、介在しない場合に比べて取引総数が削減(単純化)され、それによって流通費用が節約されるというものである。

イ リーガンの仮説とは、在庫を流通業が集中的に保有すれば、個々の生産者が分散的に保有する場合の総和よりも在庫量が減少し、流通費用が節約されるというものである。

ウ 小売の輪の理論とは、革新的な小売業の形態は高マージン・大量廉価販売から、低マージン・高サービス販売へと循環を繰り返すというものである。

エ アコーディオン理論とは、商品構成の総合化と専門化をくり返すという、小売業の品ぞろえ面に視点を当てたものである。

オ 適応行動理論とは、小売業の発展を提供される製品と小売サービスの組合せで説明したものである。



模範解答

(第2問:各2点×5×1問)(第2問以外:各3点×5×3問)

 
第1問 4 2 1 4 3
第2問 2 1 4 2 3
第3問 3 1 4 4 2
第4問 1 2 2 1 2


第79回2級リテールマーケティング販売士過去問(H29年2月15日)

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