理解していなくても解ければ合格するしその逆もある







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合格ラインぎりぎりでも合格は合格

資格試験に合格するための考え方として重要なのは「完璧主義」を捨てることです。全ての勉強内容について押さえておかなければ納得できない受験者がたまにいます。このような人は、確かに相当細かいことや難しいことまでを押さえています。

しかし、人間の記憶できる量には限界がありますし、範囲を広げれば広げるほど、確実性をもって押さえておくことが難しくなってきます。

何年も勉強をしていれば広大な範囲を、かつ確実性をもって押さえられそうな気もしますが、それほど簡単なことではありません。今度は、忘却と戦わなければならないからです。

長年受験勉強をしている人が必ずしも広い知識を確実性をもって抑えているわけではありません。経験上、そのほとんどの人は、1年目の人よりも少し細かいことを知っている程度です。むしろ、その細かいことを知っている代わりに、基本的なことを忘れているという現象が多く見受けられます。

学習をし始めた人と、長年受験を繰り返している人とで基本的な問題の試験をしたとします。長年受験を繰り返している人ほどその出来が良いと思いきや、必ずそうではありません。むしろ、初めて勉強をした受験者の方が高得点を取るケースが多いのです。しかし、難しい問題のテストになると、長年受験をしている人の方が点数がよくなります。初学者はこれを見て、「さすが上級者は違う」と思うことになります。

そこで思い出して欲しいのが、「基本的な問題の方に点がたくさんくる」ことだったり、「みんなができる問題を確実に正答する」ことが、合格の絶対条件であることです。どんなに難しい問題ができても、基本的な問題を落としたらアウトです。みんなができる問題は必ず正答しなければならないのです。これは、受験者が初学者であっても上級者であっても同じことです。

たくさんの細かいことを知っている長年の受験経験者を退いて、まったくの初学者が一発で合格することが多いことからも、それは裏付けられます。

長く受験を繰り返している受験者ほど満点思考

長く受験生活をおくっている人ほど、細かい論点や難問を押さえようとします。長年受験を繰り返している人は、不合格を1度は経験しているはずですが、その不合格の要因を「難問が解けなかった、細かい問題が解けなかった」と考えている傾向があります。しかし、それは初学者が基本的な知識だけで一発でいとも簡単に合格している事実を無視しています。

初学者が一発で合格できない試験であれば分かりますが、ほとんどの資格試験では初学者の一発合格が確認されています。初学者は難問や細かい論点まで手が回りませんから「基本的な問題」だけで合格を勝ち取っていることになります。

私が資格スクールで受験指導を行っている頃、難しい論点をたくさん押さえたい上級者に対して、初学者向けの初級コースをすすめるようにしていました。結果的に、その上級者たちは「自分が基本的なことをいかに知っていないか」ということに気づき、そして、基本的なことを知っているようにするだけで簡単に合格していきました。

世の中には完璧思考の人がいます。そして、長年受験を繰り返している受験生も、いつの間にか完璧主義に陥ってしまう傾向があります。

しかし、資格試験は満点を取らないと合格できないわけではありません。ほとんどの資格試験は絶対基準の場合だと70点以上、相対基準(相対評価)の場合でもおおむね70点以上で十分合格できます。つまり、傾斜配点等を考慮すれば、「基本的な問題を正確に解ける」ことだけで合格できるのです。

100点で合格しようが、70点で合格しようが同じ合格です。100点で合格した人が、ことさら評価されるわけでもありません。資格試験の合格者に対して「いつ合格されたのですか?」と聞く人はいても、「何点で合格したのですか?」と聞く人はほとんどいません。資格試験というのものは、合否が興味の対象であって、得点は対象外です。(もちろん、TOEICなどスコア制のものは別です)

高確率合格法では、高得点での合格を目的としていません。確実に合格することが目的です。確実と言うのは100点や高得点のことでありません。みんなが知っている問題を自分も正確に正答できる、これが確実性の意味です。

やってみると分かりますが、資格試験で100点を取るのは極めて難しいです。高得点も同様に難しいです。ほとんどの資格試験では、合格ボーダー(合格できるかできないかのライン)上で何人もの受験者がひしめき合っています。長年受験している人でも一歩抜きん出ることは至難の技です。

長年受験を繰り返している人は、基本を正確に、かつ確実に押さえられているのかをもう一度確認してみてください。本試験で出題される難問はほとんどの場合合否に影響を与えません。

「こんな簡単な問題を落としちゃったけど、それよりもこの難しい問題ができなかったことがいけなかったのだな」ではなく、「こんな難しい問題落としても良かったけど、こんな簡単な問題ができなかったのがいけなかったのだな」が正しい考え方なのです。




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