第41回2級販売士過去問「小売業の類型(1)」
(平成25年10月2日)
第1問 流通フロー(正誤問題)
次のア~オは、流通フローについて述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。
ア 所有権移転機能とは、売り手が所有権を譲渡する活動と買い手が所有権を取得する活動によって達成される。
イ 企業と消費者との間の流通金融は、商品を販売する企業が消費者の代金支払いに対して期間猶予を与える販売信用と、金融機関が消費者に対して分割払いや、キャッシングサービスを提供する消費者金融がある。
ウ 静脈物流とは、返品の受容、リユース・サイクル資源回収など川下から川上に向かって流れる物流のことである。
エ 商品の品質を維持するために、低温管理を維持したままでの物流手段のつながりのことを、パレチゼーションという。
オ ユニットロード・システムとは、取引関係のある企業を横断して輸送や荷役の効率化のために、パレットなどを標準化して、作業の機械化などを促進することである。
第2問 小売業態変化に関する理論(正誤問題)
次のア~オは、小売業態変化に関する理論について述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。
ア 小売の輪の理論とは、新しい業態は高コストで高マージンの品質を訴求する形態で市場に参入し、その後、格下げすることによって、低コストで低マージンの低価格訴求の業態に変化していくことを示している。
イ アコーディオン理論とは、小売業態の変化は商品構成の品ぞろえの側面から、総合化と専門化を繰り返すというサイクル理論である。
ウ アコーディオン理論は、ニールセンによるものであるが、南北戦争の前後に専門店からゼネラルストア、そして百貨店へと小売業をめぐる総合化と専門化の業態推移が繰り返されたことを理論化したものである。
エ 価格とサービスの組み合わせについては、中価格帯と中サービスを特徴とする小売業態が多く、低価格と低サービスの分野に新規参入の可能性が生まれるとするのがマクネアによる真空地帯の理論であり、コンビニエンスストアの業態の参入はその良い例とされる。
オ 低価格低サービスのみならず、高価格高サービスによっても新しい小売業態が生まれることを指摘したのがリーガンの仮説である。
第3問 グローバル・リテーラーの店舗運営形態やその経営手法(正誤問題)
次のア~オは、グローバル・リテーラーの店舗運営形態やその経営手法について述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。
ア ハイパーマーケットは、フランス発祥の小売業態で、大規模な売場で、食品にウエイトを置きつつ、雑貨、衣料、住関連商品など生活に必要な商品を豊富に品ぞろえし、低価格訴求を行うセルフサービスの業態である。
イ 現金販売を専門とし、顧客は購入した商品を自分で持ち帰ることを基本にした、セルフサービス販売方式の会員制卸売形態のことをキャッシュ&キャリーという。
ウ スーパーセンターは1988年にカルフールが世界戦略の核的業態として導入したものであり、食品中心のディスカウントストアと、非食品中心のスーパーマーケットをワンフロアに融合した小売業態である。
エ カテゴリーマネジメントとは、店頭のマーチャンダイジング活動を小売業とサプライヤーが情報共有しながら行い、各商品カテゴリーにおける売上と利益の最大化をはかることである。
オ CRMは、会員カードを用いて、顧客IDとPOSデータをリンクさせ、顧客の購買履歴を収集し、蓄積して、それらをマーチャンダイジングやプロモーションに活用する手法である。
第3問 フランチャイズチェーン(文章穴埋め問題)
次の文章は、フランチャイズチェーンについて述べている。文中の〔 〕の部分に、下記の語群のうち最も適当なものを選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。
フランチャイズチェーンは、本部にとっては〔ア〕に限りがあっても急速な事業拡大ができて、加盟店にとってはその事業に関する〔イ〕を有していなくても店舗経営が可能になるというメリットがある。
平成19(2007)年商業統計調査では、フランチャイズチェーンへ加盟する小売業の事業所数は、約〔ウ〕事業所となった。業態別の構成比をみると、〔エ〕が約50%を占めて最も多く、次に〔オ〕の約30%となっている。
【語群】
1.7万7千
2.コンビニエンスストア
3.テリトリー
4.専門店
5.20万7千
6.ホームセンター
7.経営資源
8.ドラッグストア
9.サービスマーク
10.ノウハウ
第5問 卸売業(組み合わせ問題)
次のア~オは、卸売業について述べている。最も関係の深いものを、右側から選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。
ア 流通経路の多段階性を示す指標であり、(卸売販売額-輸出向け・産業用販売額)÷小売販売額で測られるもの。
イ 相場変動の大きな商品の需給調整や危険分散などに対応するために行われる、同一段階にある卸売業者間の取引のこと。
ウ メーカーが特定の卸売業を指定し、継続的な取引契約を締結することから成立する仕組みのこと。
エ 商品の一括供給のほか、小売店の受発注業務などを総合的に支援する卸売業。
オ 流通経路の多段階性を示す指標であり、(卸売販売額-本支店間取引額)÷卸売業以外のユーザー向け販売額で測られるもの。
【語群】
1.W/W比率
2.W/R比率
3.仲間取引
4.ボランタリーホールセラー
5.ドロップシッパー
6.代理店制度
7.一括納品取引
模範解答(各2点×5×5問)
ア | イ | ウ | エ | オ | |
---|---|---|---|---|---|
第1問 | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 |
第2問 | 2 | 1 | 2 | 2 | 1 |
第3問 | 1 | 1 | 2 | 1 | 1 |
第4問 | 7 | 10 | 1 | 2 | 4 |
第5問 | 2 | 3 | 6 | 4 | 1 |
2級販売士第41回過去問(H25年10月2日)
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