1級販売士の記述式はまずは書けることがポイントです






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記述式で何か書ける力を養うだけで合格が近づきます

この記事は、平成20年度の1級販売士対策を想定して書かれていますが、現在も十分に通用します。1級販売士の勉強は今も昔も変わりありませんので、古い情報だと思わずに参考にしてください。実際に、当サイトの勉強方法により多くの方が1級販売士の合格を勝ち取っています。

1級販売士の記述式に対する解答上のテクニックを簡単にご紹介しておきます。

記述式試験は、記述できなければ得点を稼ぐことはできない訳ですが、知識があれば必ずしも記述できるという訳ではありません。解答の方法を押さえておく必要があります。

解答欄のバリエーションにはいくつかのタイプがあります。そのタイプと特徴を事前に把握しておくことが必要になってきます。1級販売士の記述式問題の解答欄には、簡単にはマス目形式と空欄形式の2つがあります。

解答用紙がマス目のケース

このケースの最大の特徴は、字数制限があることです。マス目の量は固定されていますので、それ以上に多く記述することはできません。

傾向としてはやや長文の記述をさせる場合にマス目が用いられるようです。マス目の場合は、記述する前にある程度内容を考えておかないと、修正が大変です。最悪の場合は、全てをいったん消してからあらたに記述し直さないといけない場合が出てきます。

解答用紙が空欄のケース

空欄形式のケースは、アンダーラインが引いてあり、その上に記述させる解答形式です。マス目と比較して自由度は高いと言えます。

この解答形式の場合は、短文で要点のみを書かせるような場合が多いです。また、文字のサイズを適時変えることで量をある程度コントロールすることが可能です。

どちらかと言うと、マス目に比べ記述の自由度が高いと言えます。

採点者志向

ところで、記述式の採点は誰がするのでしょうか?

選択式は、マークシートですから機械が採点します。記述式は、人間が採点します。採点者は明らかにされていませんが、おそらく問題を出題した人だと思われます。

理由は、毎回1級試験の結果発表後に日本商工会議所より試験の講評が発表されるからです。この講評も参考になりますから、是非、日本商工会議所のサイトで確認してみてください。講評には、いかにも採点した人の論調で内容が語られています。

だとすると、採点は一人の人が行っていると考えても良いでしょう。これは、1級の試験の採点にかなりの時間がかかることからも妥当性がありそうです。ですから、採点する人は短期間で多数の答案を採点するわけです。

なので、答案作成上のポイントとしては、次の2つが挙げられます。

  • 丁寧な字で記述する
  • 分かりやすい言葉遣いで書く

丁寧な字で記述する

綺麗にという意味ではなく、丁寧にです。

字の綺麗さは個人に依存しますが、丁寧さは本試験に対する意識の問題で対応できます。読みやすい文字で記入するようにしてください。(余談ですが、字があまりに汚いためペン字を勉強した受験生は他の資格試験の受験者でもたくさんいます)

自分が答案を採点する立場になってみてください。内容は同じでも、丁寧に書こうとしている文字と殴り書きの文字、どちらが印象が良いでしょうか。採点するのは人です。1点を争う試験ですから、できるだけ印象を良くしておく必要があります。

昔から印象点といって、丁寧な字の方が採点者が良い点をつけやすくなる傾向があると言われています。字は試験に対する情熱などを表すことも多いですから、決して書きなぐるようなことはしない方が良いでしょう。

分かりやすい言葉遣いで記述する

分かりやすい、というのは難しい専門用語は書かないということと、キーワードを押さえるということです。

特に、自分の詳しい問題が運良く出た場合、必要以上に深くまで記述する人がいるようですが、そのような必要はありません。一般的なテキストレベルのことを記述できれば十分です。

さらに、重要なのはキーワードを押さえて記述するということです。だらだらと無意味に文章をつなぐのではなく、必要なキーワードを落とさずにしっかりと記述します。採点方法は非公開ですが、採点者の採点の便宜上、重要用語に配点が高い、という可能性もあります。

未知の分野の問題への対処

記述式問題は、時として何をどう答えたら良いのか分からない問題が出ます。

その時の対処方法を考えてみます。まず、大前提としてブランク解答は絶対に避けるようにしてください。ブランクだと確実にゼロ点です。あなたが、しっかりと過去問などで繰り返し問題を解き、記述の対策もやったのであれば、あなたができない問題は他の受験生もできません。

誰もできないような問題のときこそ、ある意味チャンスです。このときに、まず何か書くことでかなり優位になります。そして、書く内容の精度をある程度高めることで、高得点を得ることも難しくありません。

過去問による未知の分野への対応の具体例

第29回の過去問です。科目は【⑧販売計画と管理】からです。

第7問  厳しさを増す経済状況下で、従業員に占めるパータイマー比率は上昇している。パートタイマーの「やる気」を引き出し、社内を活性化させることは、小売業の業績に関わる課題になってきているが、そのための具体的な方策について①制度面と②職場での指導方法の2つに分けて、解答欄に簡潔に説明しなさい。

このような問題の解答は、私が当時勉強したハンドブックに直接的な記載はありません。

そこで、このような問題が出たときは「一般論で解答する」しかありません。具体的に考えてみます。ご自分の会社でのパートさんや、やる気のない社員をイメージすれば良いでしょう。

まず、制度面についてですが、例えば、
・提案制度を設けて、パートさんから積極的に会社を良くする方法を募集し、優秀な案についてはそれを会社で取り入れ、パートさんには表彰する、という方法

・販売目標をパートさんにも与えて、目標達成者にはボーナスをあげる、という制度などが思いつきます。

上記の内容は、カリアックというハンドブックを作成している会社が作成した模範解答にも同じようなことが書いてあります。つまり、上記のような内容で正解できるわけです。同様に指導方法も考えてみてください。 それほど難しく考えなくても、記述できるはずです。

このように、見たことのない問題が出ても、あせらないでください。何らかの知識を引っ張ってきて、解答するようにすれば得点できる可能性が高いです。知らない問題が出ても、諦めないことが重要なのです。

そのときに、より高得点を狙うために、上記で説明した答案作成上のポイントを思い出してください。いずれにしても、記述問題でのブランク(白紙)解答は絶対にいけません。

最悪、全く分からなかったとしても、関連しそうな自分が覚えていることを書いてきてください。何点かはもらえるはずです。記述式攻略のテクニックは、過去問講評からも導き出せます。詳細は、過去問講評から記述攻略を掴むを参考にしてください。



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