1級販売士の記述式で得点力を高めるためのテクニック






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1級販売士の記述式解答テクニックで得点を伸ばす

この記事は、平成20年度の1級販売士対策を想定して書かれていますが、現在も十分に通用します。1級販売士の勉強は今も昔も変わりありませんので、古い情報だと思わずに参考にしてください。実際に、当サイトの勉強方法により多くの方が1級販売士の合格を勝ち取っています。

記述式試験は、販売士1級の受験者にとってはまさに鬼門です。  

しかし、第30回の本試験分より日本商工会議所が講評を発表しています。この講評には、記述式試験で高得点を狙うための情報が満載なのです。そこで、この講評から高得点を狙うヒントをまとめてみました。(辛口の講評も多いですが、その分参考になることが非常に多いです)

※各回の講評については、各回の講評をみるようにしてください。

第30回~35回までの講評(日本商工会議所発表)の中から、重要と思われるものを引用した上で、注意点を書いておきます。

問題の把握について

(以下日本商工会議所資料より抜粋・引用)
・質問の趣旨に合致しない答案も多くありました。
・問題文がやや長いため、一見すると難問に見えますが、よく読めば基礎的な問題で満点答案がかなりありました。
・設問、解答欄をきちんと読み確認してから解答することと、記述はもっと丁寧に書くことを心がけてください。
・解答として問題点の指摘が求められているのに、課題で終わり、弱点や限界についての説明が全くない解答もありました。
・問題の趣旨を誤解し、または全く理解していない受験者が多数いました。
・問題をよく読み、答案用紙もよく見て、どのような解答が求められているか十分に理解したうえで、解答することです。

ポイント

問題文は熟読して、完全に把握する必要があります。長文の場合には、8行にわたる過去問もありましたが、ほとんどの場合は短文です。短文の場合、瞬時に内容を捉えることができますが、「解答に求められている内容」を適切に把握します。

 「意義」なのか「課題」なのか、「問題」なのか、あるいはその複数なのか・・・  聞かれている内容は多岐にわたります。内容の理解と同時に、どのような解答が求められているのかを間違えないようにしてください。問題文が長い場合は、難問のように見えますが、そうとは限りません。問題文の長短に惑わされないようにする必要があります。

記述内容について

・白紙となった答案も目立ちました。
・記述された文章内容に矛盾があるものも多くみられました。
・適切なキーワードがみられないことがありました。
・多くの字数を費やしながら、全く的外れな回答が多かったことは、残念な結果です。
・漢字で書かれていない解答や言葉のイメージだけで勝手な解釈を示した解答も少なくありませんでした。
・問題の意図、あるいは出題範囲を完全に誤解して、見当はずれの解答をした受験者が目立ちました、例えば、信頼の原則を法律問題でなく、企業会計の原則の観点から論じたケースなどです。

ポイント

白紙答案の提出者が多いようです。ある回の講評では、受験者の30%が白紙で提出したと書いています。白紙解答は、明らかに0点ですから、最悪でも何かを記述する必要があります。

また、内容には「キーワード」を入れる必要があります。キーワードは自分の知識をアピールすることもできますし、採点を考えても有利です。ただ、まったく関係のないキーワードを無作為に入れると、逆に減点される恐れもあり、適切なキーワードを散りばめながら記述を行う必要があります。

記述方法について

・設問は各々の費用についての説明を求めていますので、ふたつの相違について論じる方がベターといえます。
・いくつかの切り口を用意する必要があります。
・今回は本問に対する答案用紙が表裏になっていたためか、解答の場所が不正確な答案が多数ありましたので、設問をよく読んで解答することを望みます。
・誤りで多かったのは、これらの専門用語をきちんと覚えていないものと、用語と説明内容の不一致、説明内容の不正確さ、などでした。
・ほとんどの受験者が「購買」を「購売」と誤って書いていました。 ・誤字などが多く意味不明となっていたものも目立ちました。
・正確な記述をコンパクトに記載する、ということを心がけていただけばと思います。
・「小会社」や「可半数」等の基本的な用語の誤りも大変目立ちました。
・解答(計算結果)については、計算式が正解であるにもかかわらず、桁数違いで不正解となる答案がやや目立ちました。
・文章を要求されているのに単語で記したり、専門用語が誤っていたり、誤字や脱字も目立ちました。
・限られた文字数で書く必要がありますので、主な基準について各々簡潔にまとめる能力が不可欠です。一つの基準を長く解説してしまったために、他の重要な基準を書けなかった人もかなり見受けられました。
・限られた文字数で書く必要がありますので、主な基準について各々簡潔にまとめる能力が不可欠です。
・論理的に記述する力の育成がもう少し必要と思います。
・専門用語についての理解が不正確で、その解説や使い方が不適切なもの、主観的すぎるものが多くみられました。
・解答を書く際にもう少し整理したうえで、書き始めることも大切です。時間を気にするせいか、考えがまとまらないままに、すぐ書き始めてしまい、結局まとまりのない解答になっているものが目立ちました。
・記述式問題であるにもかかわらず、①文章(主語、述語など)になっていない、②ひらがなの多い文章になっている、③句読点の誤用など、基本的な文章の書き方ができていない答案が多くみられました。
・マス目を埋めるために、半分近くを問題文の繰り返しに使用している答案もみられました。
・前後の繋がりのない記述等、文章表現が必ずしも適切でない解答もありました。
・誤字や脱字もかなり多かったので、解答した後で、もう一度よく見直して誤りがないかどうかを確認すべきです。
・単語の解答を文章で説明し、解答する設問では、文章表現があまりにも簡潔すぎる傾向が見られました。
・常識の範囲内で解答することもできますが、ポイントとなる用語を使用してからの解答が重要です。

ポイント

記述方法には、注意事項がたくさんあります。

前提として、どのような解答内容を求められているか、を正確に把握する必要があります。そのうえで、どのように記述するのかを考えます。

いきなり書き始めるのではなく、いったん問題用紙の欄外にでもキーワードや骨組みを書き出してから、書き出すというのがベターです。そうしないと、途中で頭がごちゃごちゃしてきて論理矛盾になる可能性もあります。

基本事項ですが、極力ひらがなではなく漢字での記述を心がけます。 (普段はPC利用が多い人は、漢字を書く練習も必要かも知れません。

学習時のポイントは、内容を記憶することに加え、実際に書いてみることです。何回か書くことで、ある程度の漢字は書けるようになります。それほど難しい漢字は出てきません)

同様に、英語のスペル間違いには注意してください。誤字脱字は、採点者の印象を悪くします。見直しの時間もあまりありませんので、記述の際には細心の注意を払って記述してください。文字を丁寧に書くことも重要な要素です。あくまで答案は、採点していただく、という気持ちで、採点者志向を目指すとベターです。

採点について

・具体的特徴をしてすることができない、高得点は期待できません。
・記述式の場合、メモ書きのように読みにくい記述の仕方をする受験者の方がおり、採点上苦慮することがありますので、丁寧な記述をお願いしたいと思います。
・英単語のスペルを間違えたものも多く、解答としてはそれぞれの要素についての説明が十分でありながら、積極的に間違いを書き加えて減点となった答案も散見されました。 ・専門用語を漢字で書いていない場合や誤字による減点が少なくなかったことを指摘しておきたいと思います。
・単語だけ書いて、その説明が全くない解答がかなりありましたが、記述式の問題で、簡潔に記入しなさい、との指示がある以上は、減点せざるを得ませんでした。
・回答として必要十分な範囲を超え、積極的に間違いを書き加えて減点となった回答が散見されました。
・答案用紙は各々について2行にわたって記入するようになっていましたが、多くの方が1行の非常に短文で記述していました。やはり、丁寧に2行にわたって正確に記述することが、得点を高くすることにつながると思われます。
・得点を高くするためには、問題を見るだけでなく、答案用紙も見て、どのような解答が求められているのかを考えてから解答すべきです。
・「親会社」ではなく「本店」であるとか、「子会社」ではなく「小会社」とする解答が非常に目立ちました。全く意味が変わってしまうので、このような誤字はケアレスミスでは済まされません。
・本来、不正解とすべきですが、ストアコンパリゾンの意義を理解していることが明らかな場合、部分的な正解として評価しました。
・解答欄の分量の7割未満の量しか書かれていないものも減点対象とせざるを得ませんでした。
・誤字や不正確な用語の使用が見受けられましたが、用語の「創作」はかえって減点の対象となります。

ポイント

採点についての講評は非常に興味深くなっています。一つ一つポイントは指摘しませんが、ある程度学習の進んでいる方は参考にしてみてください。

いずれにしても問題の意図を正確に把握し、誤字脱字をなくし、丁寧に記述することが前提条件となるでしょう。そのうえで、講評を参考に1点でも多く積み上げられるようにすると良いと思います。

記述で1点でも多く獲得できれば、合格には大きく近づくことになります。それほど、記述式で得点を稼ぐ、というのは大きな意味をもってくるのです。



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