労働基準監督官
1.試験分析
公務員試験の概要(受験者の傾向)
厚生労働省、都道府県労働局、労働基準監督署などに勤務して、労働者の法定労働条件の確保につとめるのが主な業務。国家公務員の行政職の中で、専門職、すなわちスペシャリストに位置づけられる。
労働条件などは労働基準法等により様々な規定があるが、それらの法を知り尽くしたプロフェッショナルと言える。近年、労働者の労働環境は改善の兆しが見られるものの、まだまだ全般的には労働条件を正確に守られているとは言えない。
一般的に労働者は不利な立場に置かれることが多く、社会問題になった「派遣労働者」を考えても、今後は労働基準監督官の担う役割は大きい。
難易度・受験倍率
国家公務員の中で、国家総合職・一般職に比べると専門分野が強いため、受験者はそれほど多くはない。その代わり、明確な目的を持って受験する受験者が多いことから、合格の難易度は高い。
受験倍率は年度により大きく異なり、平成24年度はA(法文系)区分で57.5倍と極めて高い倍率であったが、平成27年度はA(法文系)区分で4.9倍と低い倍率になっている。これは、採用者数が年度によって大きく異なることが要因となっている。なお、専門性が強いため、冷やかしや試し受験は少ない傾向にある。試験には区分が設けられており、A(法文系)とB(理工系)の2つがある。
労働基準監督官という強い専門性を持った試験であり、受験生の目的意識は強い。労働基準監督官を狙う場合には、専門試験に対応できる実力を養うためにも、独学ではなく公務員受験予備校などを活用した方が良い。
2.試験情報
受験資格
・試験年度の4月1日における年齢が、21歳以上30歳未満の者
・試験年度の4月1日における年齢が、21歳未満の者で次に掲げる者
①大学を卒業した者及び試験年度の3月までに大学を卒業する見込みの者
②人事院がアに掲げる者と同等の資格があると認める者
試験区分
労働基準監督官A(法文系)
労働基準監督官B(理工系)
試験科目
[1次試験] ①基礎能力試験(多肢選択式)、専門試験(多肢選択式)、専門試験(記述式)
[2次試験] 人物試験、身体検査
申込期間
例年4月初旬
※他の公務員試験よりも早いので注意が必要
試験日
[1次試験] 5月下旬
(平成28年度は5月29日(日))
[2次試験] 人物7月中旬
(平成28年度は7月13日~7月20日)
試験地
[1次試験] 札幌、仙台、秋田、東京、新潟、名古屋、金沢、大阪、松江、広島、高松、松山、福岡、熊本、鹿児島、那覇
[2次試験] 札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、熊本、那覇
合格発表
[1次試験] 6月下旬
[2次試験] 8月下旬
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