面接試験を受ける上での前提
公務員試験の面接対策として最も重要なのは、無難にたんたんとこなすことです。多くの受験生が勘違いしていますが、公務員の面接試験で目立つことは要求されていません。
それは、公務員の職務内容からあるべき姿を導いてみればよく分かります。公務員に必要とされるのは、目立つことではなく、むしろ目立たないこと。誤解を恐れずに言うならば、無難な人が最も公務員として相応しいという考え方もできます。
面接カードは読み込んでおく
公務員の面接試験では、予め提出した面接カードに沿って面接試験が行われることが一般的です。つまり、面接カードの書き方如何で面接の流れは変わってきます。
具体的には、私が指導した受験生の中で、「あなたのことは面接カードを読んでほぼ全て分かりました。素晴らしい面接カードですね。今日は顔合わせと思って、何でも質問をしてください。こちらから質問をすることはありません」と言われた受験生が多数います。
このような状況を狙う必要はありませんが、面接官が予め面接カードに目を通していると言う事実は、大いに参考になります。
つまり、受験者としては面接カードに書いてある内容はしっかりと押さえておく必要があると言うことです。あたり前のようなことですが、意外と自分が書いた面接カードの内容を忘れてしまっている人も多いようです。提出する前にしっかりとコピーを取っておきましょう。
そして、少なくても面接カードに書いた内容は完全に覚え、それらに関連する内容の質問をさせる可能性が高いですから、周辺知識も押さえておくのが良いでしょう。特に、志望動機はいくら面接カードに詳細に書いたとしても、敢えて口頭で受験生の口から直接説明をさせるケースが多いです。
この際に、丸暗記をする必要はありませんが、面接カードに書いた内容と矛盾を生じないことが重要です。
一方で、面接カードにない質問をされることも多いですが、これはそれほど気にする必要はありません。自分の言葉で素直に思っていることを答えれば十分です。深読みするとドツボにはまる可能性がありますので、注意してください。
緊張して当然
面接試験では緊張するものです。これは、どんなに訓練を積んでも、誰でも緊張から完全に解き放たれることはありません。ですから、緊張してよい、と自分に言い聞かせます。
緊張して全く回答ができないのは問題ですが、適度な緊張はむしろ好印象だと思ってよいでしょう。極度に緊張してしまった場合には、「緊張しております。しばらく落ち着くまで時間をください」と言って、こちらの状況を伝えればよいだけです。
無難にこなすということを前提にしておけば、緊張の中であっても淡々と面接試験をこなすことは十分可能です。特に公務員試験は自分の将来・人生がかかっている試験です。面接官も緊張しているであろう想定はしていますので、むしろ力まずに緊張の中で無難にこなすようにしてください。
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