公務員試験ではほとんど行われてない集団面接
民間企業の就職試験では比較的多く行われている集団面接ですが、公務員試験においてはほとんど行われていない形式になります。
実施が確認されているのは、国家公務員3種や、衆議院事務局職員、参議院事務局職員程度です。地方公務員試験でも一部実施箇所はありますが、ごくわずかとなっています。
そのため、それほど気にしなくても良いのが集団試験になります。
集団面接の形式
公務員試験における集団面接については、受験者数人に対して面接官が数人と言う形式になります。一般的には、受験者5~9人に対し、面接官が3人となります。
面接時間は1時間程度となり、一人当たりの時間は受験者が6人の場合には10分程度となります。
しかし、集団面接の場合には、面接官から指名されて質問に答える場合と、挙手をして自分から率先して答える場合の2パターンがあるため、必ずしも時間が均等になるわけではありません。
多く発言(質問に答える)受験生がいる一方で、ほとんど発言することができない受験生も出てくることになります。(基本的にその辺については、面接官が上手くコントロールを行っていく場合が多い)
集団面接のポイント
集団面接の場合、単に自分の考えだけが問われるとは限りません。他の受験生の回答を基に、そこに乗っかる形で質問がなされたり、他の受験生との比較論で回答を求められることもあります。
集団面接の特徴は、受験生を客観的に把握することができると言う点にあります。個別面接の場合には、比較対象がその場には存在していませんが、集団面接の場合にはそこに複数の受験生が存在しているため、比較と言う視点をより重視して面接が進んでいくことになります。個別面接に比べ、受験する方としては対応が難しい面接試験であるといえます。
個別面接に比べると、個人に対する突っ込みよりも、他と比較するという評価が強くなります。そのため、上手く個性を演出しながら面接を受けないと、周りの受験生に埋もれてしまうという危険性があります。
他の受験生と同じ質問をされたときには、意見が仮に同じだとしても、何かを加えたり、自分の個性を打ち出しておくことが必要です。その意味で、他の受験生の意見もしっかりと聞き取り、自分の答えに上手く活かして行くようなテクニックも必要になります。もちろん、他の受験生の批判等は厳禁です。
集団面接の評価項目
集団面接での評価項目は、個別面接の評価項目とほぼ同じと考えて良いでしょう。
- 容姿・態度
- 表現力
- 社会性
- 積極性
- 堅実性
- 健康
- 明朗
以上の評価項目が考えられますが、ポイントは、その場で「他の受験生と比較されている」という事実です。個別面接の場合には、同じ場所に他の受験生は存在しませんが、集団面接の場合には同じ場に複数の受験生が存在することになります。
これは、集団面接における大きな特徴になりますので、面接官から他の受験生と常に比較されているという事実をしっかりとイメージしながら、受け答えをすることが望まれます。
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