第83回 3級リテールマーケティング販売士過去問
「マーケティング(1)」(平成31年2月20日)
第1問 フリークエント・ショッパーズ・プログラム(正誤問題)
次のア~オは、フリークエント・ショッパーズ・プログラム(FSP)について述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。(15点)
ア FSPの実施においては、購買頻度や購買金額の高い顧客ほど手厚い特典が受けられる。
イ FSPを導入するねらいの1つは、優良顧客が自店から離れていかないように、顧客をつなぎとめることにある。
ウ 小売業のFSPは、ホテル業界のフリークエント・トラベラーズ・プログラム(FTP)を応用したものである。
エ FSPにおいて「上位2割の優良顧客で、店舗全体の8割の利益をもたらす」という考え方は、「2:8の法則」と呼ばれる。
オ FSPに代表される一人ひとりの顧客にアプローチするマーケティングは、マクロマーケティングと呼ばれる。
第2問 消費財メーカーと店舗小売業のマーケティングの一般的な違い(正誤問題)
次のア~オは、消費財メーカーと店舗小売業のマーケティングの一般的な違いについて述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。(15点)
ア マーケティングの目的について、消費財メーカーは顧客シェアの拡大をねらうのに対して、小売業はブランドシェアの拡大を目指す。
イ マーケティングの展開について、消費財メーカーは狭域的エリアで展開するのに対して、小売業は広域的エリアで展開する。
ウ 4Pのプロダクトについて、消費財メーカーの場合には、計画的、継続的な製品開発(プロダクトプランニング)を意味するのに対し、小売業の場合には、品種の効果的組合わせならびに品目の選定、および数量の決定(マーチャンダイジング)を意味する。
エ 4Pのプロモーションについて、消費財メーカーはチラシ広告などリージョナル媒体を中心とするのに対して、小売業はテレビCMなどのマス媒体を中心とする。
オ 4Pのプレイスについては、消費財メーカーは最も効果的な流通経路の選択とコントロールを通じて市場シェアの確保をはかるのに対して、小売業は計画的、かつ、継続的な販売促進活動を行う。
第3問 リージョナルプロモーション(正誤問題)
次のア~オは、リージョナルプロモーションについて述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。(15点)
ア 野立て看板、ネオンサインやアドバルーンなどは、交通広告に分類される。
イ 街頭で配布されるフリーペーパーや新聞の折込み広告はチラシ広告に分類される。
ウ パブリシティは、新商品の認知率を高めたり、売行の鈍化した商品の商品回転率を向上させたりするために実施される。
エ POP広告は、顧客がレジを通過する際に手渡される広告のことである。
オ バナー広告は、webサイトに広告画像を貼り付け、それをクリックすると広告主のwebサイトに移行する仕組みとなっている。
第4問 商圏(正誤問題)
次のア~オは、商圏について述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。(15点)
ア 地域の消費者が買物のために来店する地理的、時間的範囲を商圏という。
イ 商圏には、小売店の単独商圏、商業集積の商圏そして都市の商圏などがある。
ウ 小売業の商圏を来店頻度や人口に対する来店者の比率が高い順に示すと、「3次商圏→2次商圏→1次商圏」に区分できる。
エ 現実の商圏の形状は、流動的なアメーバ状ではなく円形を示す。
オ 商圏の特性に影響を与える要因には、人口、世帯数、住居形態、所得水準、産業構造などが挙げられる。
解答例
(第6問:各2点×5)
(第6問以外:各3点×5)
ア | イ | ウ | エ | オ | |
---|---|---|---|---|---|
第1問 | 1 | 1 | 2 | 1 | 2 |
第2問 | 2 | 2 | 1 | 2 | 2 |
第3問 | 2 | 1 | 2 | 2 | 1 |
第4問 | 1 | 1 | 2 | 2 | 1 |
第83回3級リテールマーケティング販売士過去問(H31年2月20日)
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