第84回2級リテールマーケティング販売士過去問

第1問　契約に関する法知識（正誤問題）

次のア～オは、契約に関する法知識について述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。

ア　契約に関する商法や民法の規定のほとんどは強行規定であり、当事者間の自由意思で適用を排除できない。

イ　契約が成立した後に、約束通り行為をしないことを瑕疵担保責任という。

ウ　罰金とは、1,000円以上10,000円未満の金銭を強制的に徴収する財産刑の一種である。

エ　数量を定めた売買で数量が不足するときは、買主が善意であれば代金の減額を請求したり、残存部分だけでは買わなかったと考えられるときは契約を解除したりすることができる。

オ　過怠税とは、印紙税が課税される文書であるにもかかわらず、正しく収入印紙を貼付・消印しなかった場合に、印紙税の追徴とペナルティとした課される税金のことである。

第2問　仕入に関する法知識（正誤問題）

次のア～オは、仕入に関する法知識について述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。

ア　売上仕入（消化仕入）方式は、独占禁止法によって、禁止されている。

イ　委託販売とは、小売業が販売業務を行うことによって、サプライヤーから報酬の支払いを受ける一種の無名契約による仕入方法である。

ウ　委託販売方式における善管注意義務とは、受託者の属する職業、社会的地位、能力などに応じて社会通念上、通常に要求される注意義務のことである。

エ　公正取引委員会は、経済産業省の外局で主に独占禁止法の運営にあたる行政機関である。

オ　独占禁止法における不公正な取引方法の指定類型のうち、一般指定には、大規模小売業者が行う不公正な取引方法、特定荷主が行なう不公正な取引方法および新聞業の3つがある。

第3問　デビットカード（文章穴埋め問題）

次の文章は、デビットカードについて述べている。文中の〔　〕の部分に、下記に示すア～オのそれぞれの語群から最も適当なものを選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。

　デビットカードには、利用者側からすると、〔ア〕が不足した場合に銀行に行く必要がない、夜間や休日でも〔イ〕がかからない、〔ウ〕の範囲内での買物ができるため安心、といったメリットがある。一方、加盟店側からすると、早期の代金回収による〔エ〕の円滑化、アのハンドリングコストの抑制、クレジットカードを所持しない層などの〔オ〕、といったメリットがある。

【語群】
ア　１．小切手　２．預金　３．手形　４．現金
イ　１．手数料　２．人件費　３．配送料　４．支払利息
ウ　１．商圏　２．ターゲット　３．預金残高　４．購買行動
エ　１．人間関係　２．資金繰り　３．発注リードタイム　４．減価償却
オ　１．ローコストオペレーション　２．生産性向上　３．削減　４．集客効果

第4問　販売に関する法知識（正誤問題）

次のア～オは、販売に関する法知識について述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。

ア　電子商取引では、消費者の購入申込みに対して、事業者が受注した旨を返信し、消費者のアドレスにメールが到達した時点で承諾の意思表示がなされ、契約が成立する。

イ　特定商取引法の対象となる取引類型は、訪問販売、通信販売、電話勧誘販売、連鎖販売取引、特定継続的役務提供、業務提供誘引販売取引、訪問購入の7つである。

ウ　エステティックサロンや語学教室は、特定継続的役務提供に指定されている。

エ　オプトアウト規制とは、事業者は、消費者があらかじめ承諾しない限り、原則としてメール広告を送信できないことである。

オ　ネガティブ・オプションとは、相手が購入の申し込みをしていないのに、一方的に商品を送付し、相手から返品や購入しないという通知がない限り、相手に購入の医師があるとみなして代金を請求する商法のことである。

模範解答

（第6問：各2点×5）
（第6問以外：各3点×5）

	ア	イ	ウ	エ	オ
第1問	2	2	2	1	1
第2問	2	1	1	2	2
第3問	4	1	3	2	4
第4問	1	1	1	2	1

第84回2級リテールマーケティング販売士過去問（R1年7月13日）

• 第84回 小売業の類型（1）
• 第84回 小売業の類型（2）
• 第84回 マーチャンダイジング（1）
• 第84回 マーチャンダイジング（2）
• 第84回 ストアオペレーション（1）
• 第84回 ストアオペレーション（2）
• 第84回 マーケティング（1）
• 第84回 マーケティング（2）
• 第84回 販売・経営管理（1）
• 第84回 販売・経営管理（2）