資格試験勉強法コラム013

世の中には、天才と呼ばれる人がいる。天才とは、もともと天才的な能力を兼ね備えた人間のことであり、資格試験の受験生で言うならば「一度本を読めば全て内容を理解し覚えてしまう」ような人のことだ。

そんな人が現実にいるのか？と思うかも知れないが、過去に数人ほど出会ったことがある。不思議なことだが、世の中にはそういった人がいるのが現実。しかし、あなたを含めたほとんどの人は「凡人」であり、天才と言われる人々とは違うのだ。

一方、凡人が資格試験に合格することができないということは決してなく、基本的に資格試験に合格している人は皆凡人である。その理由は簡単だ。天才は資格試験など受験する必要もないし、受験しない。彼らにとっては資格試験に合格する必要性や意味はほとんどない。

資格なんてなくてもやっていけるのだから。

凡人が天才を超える唯一の方法

資格制度と言うのは、ある意味合理的である。それは、凡人でも資格試験に合格することで、天才並みの地位や収入を手にすることが可能となるからだ。もちろん、資格に合格したからと言って人生が薔薇色になる保障があるわけではないが、少なくても凡人であるにも関わらず、凡人の域を抜け出すことができる。

学歴社会も資格社会も、がんばった人が報われるという点で共通するものである。

そして、報われると言う要素の根幹が「努力」なのである。努力は時として天才を超えることが現実に存在する。資格試験に合格した凡人は、結果的にこの努力の積み重ねを続けた結果、凡人たる枠を超えた人だと言うことができる。

資格試験に合格する方法は実は簡単だ。能力でも、運でも、特殊な才能も必要ない。その資格に合格したいと言う意志を貫き通し、そして努力を続けた人が合格を手にすることができる。精神論ではなく、これが実態である。

どんなに単純なことでも、それを繰り返すことで非凡な才能が達人的に伸びる瞬間がある。これは、何に対しても共通する普遍の原理だ。天才は1回でそれを実現することができる人。凡人が天才と同じレベルまで行こうとすれば、100回、1000回、10000回やる必要があるかもしれない。しかし、続ければそれはいつかの段階で必ず実現できる。その時、天才を超える凡人がいるのだ。

資格試験に合格した凡人は、その意味で周りの受験者と比べて天才的であり、その源は「努力」の一言に集約される。

努力はあなたを裏切らない。どんなことでも、繰り返して継続さえすれば、諦めない限り必ず1番になることができる。その時に必要なのは、圧倒的な量と時間だ。量と時間を掛ければ、それがいつの日か質に転化する。

始めから高い質や合理的な方法を目指すのではなく、まずは量と時間を凡人はこなさなければならない。しかし、そこで得た努力こそが、天才を超えるほどのインパクトを持つ力を発揮するのだ。

どんなに難関資格試験の合格者であっても、合格者は皆凡人である。しかし、努力により、凡人の枠から抜け出した凡人なのである。