複数科目を受ける場合には皿回し勉強法が極めて有効






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偏りをなくしてバランスよく得点するためには皿回し勉強法が効率的

1級販売士は5科目をバランス良く得点しなければ合格することはできません。科目を絞り込んで「科目合格狙い」の受験生もいるとは思いますが、その場合であっても多くの受験生は1科目だけではなく、複数科目を狙っていくはずです。

従って、科目ごと足切りになることがないように、バランスよく勉強をしていく必要があります。

特に、客観式と記述式の両面の対策という観点だけに目が行きがちですので注意してください。1級販売士に合格するためには、記述式の攻略が非常に重要になるわけですが、そこにだけ目が行くと、科目間のバランスということを忘れてしまう可能性があります。

1級販売士に合格するための条件には、

  • 科目間の得点バランスを保つ
  • 客観式は高得点を取れるようにする
  • 記述式で1点でも多く得点を積み上げる

以上の3つの要素が重要になります。

皿回し勉強法

複数科目を狙っていくという前提で今後の勉強方法を考えてみます。(仮に、5科目一括合格を狙うという前提とします)

残り5日間あった場合、どのような勉強方法が効率的であるのか、それは、複数科目をぐるぐると回しながら勉強していく方法です。これを、あたかも複数のお皿を回すかのように勉強していくように見えることから、皿回し勉強法と言っています。

具体的には、残り5日間本試験日まであるとしましょう。この場合、1日を1科目に割り当てるのではなく、1日を5科目の勉強に割り当てるという、ただそれだけの話です。

  A科目 B科目 C科目 D科目 E科目
過去問 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目
客観式 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目
記述式 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目

上記のように、1日に1科目を割り当てる方法もありますが、5日目のE科目を勉強する(本試験の前日あたり)頃には、A科目を忘れてしまっている可能性があります。また、直前期においてはどの科目から先に着手するのかは判断が微妙です。最悪の場合、科目ごとの勉強バランスを崩すリスクも抱えています。

つまり、3日目や4日目に何からの事情で、全く勉強ができないという可能性もあり、この場合は試験直前期でありながら予想していた勉強を全て消化することができない、結果的に不安定な精神状態で本試験を受験しなければならないという状況を招いてしまいます。

ですから、最悪のことを加味して、今から満遍なく全科目勉強をしていけるプランを構築するのが良いでしょう。

  A科目 B科目 C科目 D科目 E科目
過去問① 1日目 1日目 1日目 1日目 1日目
過去問② 2日目 2日目 2日目 2日目 2日目
客観式 3日目 3日目 3日目 3日目 3日目
記述式① 4日目 4日目 4日目 4日目 4日目
記述式② 5日目 5日目 5日目 5日目 5日目

皿回し勉強法では、以上のように全科目を横断的に勉強していきます。こうすることで、仮に第5日目が何らかの事情で勉強不可能となっても、特定の科目を全く勉強しないということは避けることができます。また、1級販売士は新科目体系になってから、科目ごとの内容が近接しています。

そのため、横断的に勉強をすると同じような論点が含まれてきますので、横断勉強も記憶の定着という意味では効果が高いといえます。

上記はあくまで皿回しの勉強法をイメージするためのカリキュラムです。

具体的な皿回しプログラム

具体的に、どのような方法が考えられるのかご紹介しておきます。

まず、毎日必ず過去問題を1回~2回分解くようにします。これは、特定の科目に偏らず、全科目を1回と考えて、2回分程度。つまり、本試験を2回受験するような感覚です。これにより、基本的には全科目の客観式を勉強することになりますので、それでまずはOKです。

続いて、本試験合格の鍵となる記述式の勉強に入ります。記述式の出題論点は大きく3つの範囲があるとご紹介しました。それらを参考にしながら、自分で全科目の記述式の対策を各科目ある程度問題数を減らしながらこなしていきます。ここら辺の加減は自分で調整することが重要です。

また、自分にとって苦手な科目や、計算問題を今まであまりこなしてこなかった人は、それらを毎日必ず挟み込むなどの工夫も必要でしょう。

勉強リストを作る

本試験まで1週間となった今、改めて勉強リストを作成することをオススメします。

勉強リストは、本試験までに何をやるのかという具体的なリストです。例えば、

  • 過去問10回分
  • ハンドブックでマークしたところの読み込み
  • キーワードをつないで記述するため練習

このように、今まで行ってきた勉強の過程で、何が必要で何をしなければいけないのか、ということは自分なりに明らかになっているはずです。それを、漏れなくピックアップし、紙に書き出すようにします。

あとは、それを各科目ごとにバランスよく配分し、毎日それに従ってどんどん勉強していくことが必要です。

この段階で、紙に書き出すという作業は非常に重要です。これをやらないと、時間を無駄にしてしまったり、何をやればよいのか本試験間際で分からなくなってしまったり、自分の好きな部分だけ、好きな科目だけを重点的にやってしまう、など偏りやムダが生じてしまいます。

今までの経験を基に、直前期の勉強の方向性を決める。これは、あなた自身しかできないことです。ある程度時間が掛かるかもしれませんが、それがあればラストスパートを何の迷いもなく進めていくことができるはずです。是非、本試験の直前期だからこそ、一旦冷静になって現状を整理して、今後のやるべきことにチェックリストを作ってみてください。必ず損はしない作業です。



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